我がドブはバネによる鏡筒バランスシステムを適用していますが、大型のアイピース使用時に架台ごとひっくり返る可能性があります。
それを防ぐのが写真の一脚。
DSC_2137

鏡筒の向きの変更は一脚の先っぽ(接地面)の位置を変化させて行います。
地面がガタガタだとスムーズに動かすのが難しいのですが、この一脚のドブ先端との接合部にはトラクションコントロール付きのボール雲台を使っていますので、ドブ先端を縦、横、上下とそれぞれの軸回りの回転方向に自由に動かすことができます。
DSC_2146

この支持方式はウェイトでバランスを取ったドブのアイピース交換時に有効ですし、風にも強いので超お薦めです。


DSC_2126

20cmF5の重箱ドブは光軸がいま一つでしたので、フォーカサ取付方法を若干改修し、ついでに部品を2つ省略しました。

下の写真の右側の棒2つが今回省略した部品。フォーカサ取付部のバックアップ材です。
升で製作したフォーカサは剛性が高いのでバックアップ無しでも問題あありません。
まあ、重量軽減量は数十グラムですけどね。
DSC_2129

このフォーカサは升の底部の4か所にナットを埋め込んでいます(矢印参照)が、それの埋め込み量を変えて出っ張らせることにより、フォーカサの取付角度を変更することができます。

重箱ドブにEthos 21mm等の重いアイピースを付けても運用できることが判りましたが、接眼筒が若干お辞儀をしますので、そのサポートを取付けました。
使い勝手はイイ感じ。
DSC_2116
軽量のバルサ板を切って編み棒で取り付けています。
もちろん取り外し可能。
バルサ板は面圧強度が著しく低いので、取り付けには細いネジを使うことができません(許容面圧強度は取付ネジの径に比例するので)。
ですからそこそこ径のでかい編み棒を切って使用しました。

昨夜はのぞみの普通席より2000円も安いこだまのグリーン車(早割)で東京まで戻りました。
夜遅いし時間がかかるので車内には殆ど人がおらず、私の周りも皆無。

窓の外には煌々と輝く月、、。
我慢できなくなって、コンデジP1000を出して撮影し、クレーターの様子を確認しました。
DSCN4797_00003

フルサイズ2000mm相当。露出1/100秒の手持ちです。
揺れる車内、しかも窓ガラス越しですが結構写りました。

CleomedesやLangrenusといった大きなクレータの特徴がわかって面白い。
詳細に着目すると結構ボケボケなのが判りますけどね。

新幹線の車内で望遠レンズを振り回すなんて、良い子は真似しちゃ駄目ですよ。

16日は月の縁の観察をする前に木星と土星に向き合いました。
透明度は悪かったけど気流の状態は悪くなかったので350~460倍で、、。
これくらい倍率をかけると模様も良く見えます。木星は小さな白斑が鮮明でしたし、土星はC環もくっきり、、。
45cmだと像が破綻することもないし、剛性が高いので安定しています。
下の写真はNikon1によるコリメート。
お手軽記念写真ですが、そこそこ写っていますよね。
DSC_2068
今晩(8/17)の方が気流が良さそうだったけど、東京に戻らなければならなかったので、新幹線の中から月だけ観察しました。
その写真はまた後で。

昨夜は透明度が最悪で月が常にオレンジ色でしたが、気流がそこそこ良かった為、350倍超で主に月の縁付近を観察しました。

最初に眼に飛び込んで来たのが下の写真のクレーターGaussです。ニコン1コリメート法で撮影。
DSC_2082
Gaussはドイツの数学者、天文学者でガウス積分とかガウスの消去法など彼の名前が付いた数式がたくさんありますね。
私も大学時代にお世話になりました。
460倍で観たこのクレータの迫力は凄くて中央部に多数並んだSmall Peaks(小さな丘)と小クレータが作る影がめちゃめちゃ不気味。
気持ち悪くて長い間観ることができませんでした。

次に観たのはMare Humboldtianum。日本語ではフンボルト海というのでしょうか?
DSC_2089
一見クレータのように小さいのですが、山脈がせき止めてるだけで、径の最大は600kmもあるようです。この海は数十億年前に玄武岩で覆われたとのこと。とても古い地形なのですね。

写真には写せませんでしたがこの海の周りの小さなクレータがまるで砂のようで面白かった。

やっぱり月の観察も気流が重要ですね。

全く凄い本が出版されました。

小雲夕著 DSO 観望ガイドブック「南天編」です。

 

南半球で見られる天体について日本語でここまで詳しく書かれた本は初ですね。付属のCD-RのデータをiPhone/iPadにインストールすればSkySafariというアプリの導入支援を利用して次々に天体の観察ができるというのも新しい。

 DSC_1967

この本に興味を持たれる方々の年齢を考慮してか文字が結構大きく、「画像は省略するのでSkySafari経由でDSS(Digital Sky Survey)画像を見てくれ」という割り切りもイイ!

 

著者の長年の経験に基づき選定した紙質(夜露対策)や文字・写真の色(赤ライトを意識)はもちろん、消せるペンでメモが書き込めるように充分なスペースがあるところも流石としか言いようがありません。

 

掲載されている約290個の天体は著者が選定し、実際に豪州でご自身の望遠鏡を使って観察されました。

その様子を傍で拝見する機会がありましたが、「様々な天体を徹底的に楽しんでやろう!」という熱意が感じられました。

お金と時間をかけて遠征しても大小マゼラン、ηカリーナ、ω星団や宝石箱等を観るだけじゃもったいないですからね。

 

価格に比べて本の質が高過ぎる為、黒字になる可能性は低いと思いますが、是非手に取って著者のこだわりを感じて頂けたらと思います。

荒川の支流の旧中川の河川敷にいるすずめたち。
警戒心が強くて5m以内に近寄れません。
ですからフルサイズ2000mm相当でGet
DSCN4528_00003

すずめっぽくないところが気に入っています。

もう一枚。
DSCN4531_00002

羽の編み方も多彩ですね。

Yahooブログの終了に伴い、livedoorに移行いたしました。

nishi

今後もよろしくお願い申し上げます。

☆惑星状星雲
月が大きかったにもかかわらず星雲・星団を観察するというきっかけになった天体はNGC7662 Blue Snow Ballです。
明るい月を観た直後で桿体細胞が充分に働いていたこともあって、これまで経験したことが無いほど濃い青色でした。

じゃあ次は土星状星雲だ!ってことでNGC7009を導入するも月が近かったので色は淡かったです。

その後はBlue Flush Nabulaという派手な名前のイルカ座の惑星状星雲NGC6905。
これもあまり明るくないため、色はいま一つ。でもしっかりとした見え方でした。

M57、M27は派手で楽しい。北の空のM40 Bow Tie Nebulaもよく見えていました。 

続いてデネブの近くにあるNGC7026 Cheese Burger! 10.8等くらいですけど小さいので明確に形が判ります。
下は8年前の双望会の時に取ったスケッチですが、こんな感じに見えました。
イメージ 1

これだけよく見えるのだからこと座のマイナーなMinkowski 1-64に挑戦。これもあっさり見えました。別に面白い形でもないのですが、こと座のひし形内部にあるのでウケ狙いには使えますよね。

NGC7008 Fetus Nebulaはいま一つ。暗い所で観ると凄いんですけどね。

最後はケフェウス座のガーネットスターの深紅を味わって4時間に及ぶ天体の観察を終了しました。

そうそう、イルカ座のγ星(2重星)を捉えた時に近くにもう一組の2重星があって良かったです。

当夜観た天体はメシエが2, 15, 27, 31, 32, 45, 52, 56, 57, 71, 103
NGCは40, 404, 457, 654, 659, 663, 6905, 6939, 7006, 7008, 7009, 7026, 7510, 7789, 7814 
その他Min1-64, Tr1, Mk50, K19, Ha20, εLyr, βCyg, μCep, γDel, Neptune, Saturn, Moon, Jupiter   

合計39天体です。月夜なのにかなり楽しめました。

utoの家は田舎だからよく見えたのだろうと思った貴方。当夜より若干悪い程度の空だったら東京都港区でも見られるのですよ。盆や正月、台風一過といった特別の日でもなく、夕刻でも3等星を肉眼で確認できているのです。しかも複数回。
場所は東京タワーの近くの芝公園。
街灯が近くにないというのがポイントです。

☆銀河の観察
アンドロメダ銀河が明るく見えたので、普通の人が月の大きい時期にはまず見ることは無い銀河に挑戦しました。
最初はNGC404。Mirach's Ghostと呼ばれ、アンドロメダβ(Mirach)の傍らにあって判り易いです。
この日もオレンジ色のMirachとともにくっきり。表面輝度の高い銀河はイイですね。

次はペガスス座で最も明るい銀河であるNGC7814。
10.5等級ですがそらし眼で長く伸びた様子も把握できました。

調子に乗ってうお座のM74やケフェウス座のNGC6946にもトライしましたが流石に判らず、、。
イメージ 1

☆散開星団の観察
続いてカシオペア、ケフェウスの散開星団を眺めました。
最初は光害にも強いNGC457 ET星団。
それからδ CASを起点にしてM103, Tr1, NGC659, NGC663, NGC654へ。
M103は先日豪州で観たNGC4755と比較される宝石箱ですが、私はこちらも同じくらい美しいと思います。
Tr1は星数が少ないのですけど等光のものが多く、周りに明るい星が無い為目立って面白いです。
そしてイオタ星を見てこの一連の流れを終了。
イオタはNSOGでOne of the lovelist triple stars in the skyと言われているもので明るい白色星に黄色と青の星が寄り添っています。おすすめですよ。

次は望遠鏡をもう少し西に振ってNGC7789の観察。
暗いけど上品な星団ですよね。

望遠鏡をM52に向け、その付近の星団もGet。クリスも大好きNGC7510、Mk50、King19などこじんまりしていますが散開星団らしい散開星団を堪能しました。

こと座のM56、や座のM71やその隣のHarvard20もなかなかでした。 

惑星状星雲も結構観たので、そのレポートを次回しますね。

昨夜は21時くらいから雲が切れてきたので慌てて45cmドブをバルコニに出して、4時間ほど星の観察をしました。
観察記録を備忘録として載せます。

☆木星
望遠鏡を保管しているところがサンルーム状態になっていて、鏡が超高温だった為、木星像はあまり落ち着いていませんでしたが、じっくり観ているとSSTBの白斑、濃くて目立っているStrB、EQからNEBにかけて茶色が強く、しかも2つのフェストーンが印象的でした。
SEBやNNTBのあたりの複雑な模様をもっと把握したかったのですが、高度が落ちてしまって駄目でした。

☆月
欠け際には大きく目立つクレーターがありますが、昨夜はRima Grimaldi付近のごちゃごちゃした地形が面白かったです。こういうのって少しの時間の経過で大きく見え方が変わるので楽しいです。
イメージ 1
Rimaって谷のことですけど、どこに谷があるのかわかりませんでした。
今晩晴れたら探してみたい。


☆土星
夏場の土星はキリッとしていていいですね。
本体の複雑な模様が面白い。
光害のある自宅では衛星は4つしか確認できませんでした、土星近傍の3つはとても可愛らしかった。
下の写真はコンデジP1000で手持ち撮影したもの。フルサイズ3000mm相当。ISOは400で露出1/60秒。三脚無しでこのクオリティ、手振れ補正も優秀ですね。
イメージ 2

☆メジャーな星雲・星団
昨夜は月が大きかったのですが、透明度が比較的良くて星雲・星団も楽しめました。
M2球状星団は郊外で眺めた時のような迫力はありませんが、ややそらし眼で見ると粒々が見えて面白い。
M15は星が集中している中心部から周囲に向かって多くの星が見えて楽しくM2より印象的。
M57やM27の派手さは光害のある自宅でもよくわかりました。もちろんM31、M32、M110もとても明るい。
調子に乗ってG1を探すもそれは流石に撃沈。

続いてややマイナーなDSOの観察をしましたが、それについては次回。

以前に一部の方に好評だった昆虫の構造力学第2弾をお送りします。
前回はアゲハチョウのサナギでしたが今回はトンボです。

この写真は福島で撮影したのですが、最初にこの姿を見た時、何て美しいんだろうと思いました。
絶妙なバランス。構造屋が最も安心する構図です。
イメージ 1

トンボの重量中心は羽の付け根近傍にあります。そこに重心がなければ飛行中に回転してしまいますからね。
重量は下向きに作用しますが、つかまっている棒は重心から水平距離L1だけ離れたところにありますからトンボは下に向かって落ちようとするだけでなく、回転Mweighというも作用します。

落ちちゃうと困りますからトンボは棒につかまるのですが、そのつかまり方が合理的!
6本の脚を棒の2か所に分けてつかまっています。その2か所の距離が離れているほど足にかかるLeg Forceが小さくなりますからL2を大きくとっています。
また、足が押されるより引っ張られる方が厳しい(胴体から足が外れる恐れがある)ので、引っ張られる上方側は4本の脚でつかまっていますね。

それから足が伸び切っちゃうと力が出ないし、痛める危険もあるので関節を曲げて余裕を持っています。

羽は前方に向かっていますが、これは前方からの風を受けた場合に重量とは逆向きのMwindというモーメントを発生させて脚の負担を減らそうという魂胆ですね。
後方からの風は受け流すようにしており、側方からの風は対処が難しいので自らが回転して前方からの風にしてしまうか飛んで行っちゃうんじゃないかな?

望遠鏡屋さんも機材の重心をよく考慮して構造的に美しいものを作って欲しいです。

自宅の庭の手入れをする時、以前はニコン1を手元に置いておきましたが、今はロングショットが可能なP1000を使っています。
昨日、フルサイズ750mm相当で撮った写真がこれ↓
イメージ 1

気品がありますね。
望遠効果で背後の石がぼけていていい感じです。

今日は星が雲に覆われる時間が長かったのですが、45cmで月と木星、土星を少しだけ眺めることができました。
イメージ 1

気流はまずまずで私が大好きなHesiodus Aの2重構造もくっきり。ただ、常に厚めの雲がかかるので透明度が悪く、細かい地形を把握することができませんでした。

木星は大赤斑が良く見える位置にいて大赤斑の西と東とでSEBの構造が全く異なるところやSSTBの白斑や複雑なベルトを楽しむことができました。

土星は周りの小さな衛星を観察するのが楽しみなのですが、雲のせいで3つくらいしか見えません。でも本体の模様が面白かったです。

やっぱり夏場の気流の良い時に45cmを使うと楽しいですね。

↑このページのトップヘ