球状星団は年老いており、その内部に多くの変光星を含んでいると言われています。
S&T誌の6月号にはM5の中の2つのケフェウス型変光星(V42V84)を眼視で観察した記録が載っていました。
 
著者はオレゴンスターパーティの常連であるHoward Banich氏。以前に私のHPで、彼の28inchドブによる写真のように詳細なM101のスケッチを紹介したことがあります。
 
気になる光度と周期は以下のとおりで、空がよければ10cmでも観察できますし、光害の強いポートランドのダウンタウンの真ん中で、霞がかった満月の夜でも20cmで見ることができたそうです。
 
V42 : 10.5 - 12.1 (周期25.72)
V84 : 10.8 – 12.3 (周期26.4-26.9)
 
M5の中にこと座RR型変光星等があって長周期で光度が変化する為、近くの恒星を使って光度を比較するには注意が必要ですね。
 
下の写真に比較的わかり易いV42の位置を示します。(上方が北)
右下の2種類の3連星の並びが目印です。また、M5を導入する時に目印になる5番星(5.1等)はこの写真の左斜め下に位置します。
イメージ 1
 
望遠鏡を覗いて同定できたら、近くの星と一緒にスケッチしてみてください。
このスケッチは球状星団全体を行うのと異なりとても簡単ですよとHowardが述べていました。
因みに前述のM1016時間もかけたそうです。
 
毎日スケッチできればよいのですが、精度が低くなければ間隔があいても大丈夫でしょう。
これら変光星を観察するには薄明時が良いそうです。また、うす雲や偏光フィルターの使用もGoodですとのこと。
 
少しマニアックですが、是非観察して宇宙の年齢や鼓動を感じてください。