金曜日の晩、Civetさん親子を引き連れてクリスのところへ行きました。
空の状態はいま一つ。M33が肉眼では見えず、日本の空と比べても遜色ありません。
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まず見せてもらったのはM16。柱状のものがハッブル望遠鏡を彷彿させるだろうという説明を受けますが、バックが明るくていま一つ、、。
上の写真は昨年とほぼ同条件で写したものですが、以前に紹介した昨年の方が星の写りが良いことから今年の空のいま一つさがわかると思います。

水曜の空の方が何倍も良くてペルセウス座の銀河群Abel426の銀河を34個も数えることができたそうです。
「数えるのって難しいだろう!」と突っ込むと、「one, two, three,,,,I lost and one, two,,,って感じ。。」とちゃんとボケてくれました。期待通りのリアクション。
最終的にはJimが頑張ってくれたとのこと。

次はM13。倍率が低かった(200倍)だったので、それほどの凄さは感じられず、、。光軸が合っていて星像は素晴らしく、コントラストも良い感じでしたが、、。
5年前に初めてこれを見せてもらった時は500倍を超えていましたので、視野の中は星だらけでもはや球状星団ということを認識できませんでした。
で、クリスには内緒で視野を少し振り、NGC6207銀河を観てみると、、。
これは凄い。少し程度の悪い双眼鏡で観るM31と同じくらいです。でもちょっと地味すぎる、、。

他の人が覗いている間、しばしクリスと雑談。

今年の機材の一番の目玉はラダー(脚立)とのこと。確かに新品でピカピカでした。軽くて移動が容易であるにもかかわらず、セットした時の安定感は抜群。ステップの幅もよく考えられていて、昇降が楽だし目の位置を接眼部に合わせるのも容易。「Telescope Walkaboutでみんなに披露したいくらいだよ」と話すクリスに100%同意でした。
それからこの巨大な望遠鏡を一人で快適に運べるようにしたとのこと。暗くて内容の確認はできませんでしたが、望遠鏡をトレーラから出すのはTowing(引っ張るの)ではなくManeuver(操縦)だ。と言っていたのが印象的。
先日は一人で山奥にこもっていたとのこと。そこから90マイル四方に人が住んでいないほどの山奥だそうで、、。

さて、クライマックスです。
見せてもらったのはM33。これまで何度か観せられていたので、あまり期待せずに覗いたところ、あまりの衝撃の為ラダーから落ちそうになりました。
UHCフィルタ越しではHII領域がいくつあるのか数えられないほど。
NGC604は詳細構造がよくわかり、ノーフィルターにすると中心部が眩しい!

目を凝らす(そらし眼ではない)と中心部の腕の複雑な流れがたくさんの星やHII領域等と同時にわかり絶景です。
「12時の方向に何かあるだろう。それは超新星残骸だ。」というクリスの説明の方向に目をやると、確かにそれらしいものが、、。

視野内はこれまで私が見かけたどんな写真よりも詳細に構造が見えていました。写真は目に比べてラチチュードが狭いので仕方がないのでしょう。
後からPCでスバル望遠鏡が2009年に撮影したという画像と比べましたが、クリスの望遠鏡の方が何倍も凄かったです。一般に発表されている写真はスバル望遠鏡の原版より解像度が落とされているでしょうからスバルを超えたとは言えませんが、、。

シアトルに戻ってからアイピースのことを尋ねたらイーソス21mmを使っていたとのこと。最近新調していたようです。

優秀な鏡、光軸の追い込みと適切な射出瞳が超大型天文台の画像に匹敵するような像を見せてくれたのだと思います。
ほんとに良い経験をしました。