べた曇と思っていたら雲が切れてきたのでバルコニーから月と惑星の観察をしました。
月は相変わらず楽しい!下の写真はiPhoneによるコリメート撮影結果ですが、今回はあまり上手く撮れず、眼視の方が断然よかったです。
イメージ 1

アルプス谷の周囲の超複雑で細かい地形が印象的。
それからアペニン山脈の険しい様子も凄かった。

木星はエウロパが本体から離れるところが面白く、その時点で影が木星本体のまだ中央付近にあったのが驚きでした。
大赤斑がこちらに回ってきた頃からシーイングが改善し、中央付近に大きな白斑が、、。
STBはSEBに迫るほど広くなり、色がSEB/NEBよりやや黒い感じ。
STBの南側のSTZがこの1ヶ月くらいでかなり明確になりました。
NTB/NNTBはところどころ濃いところがある他はかなり薄く、それより北に明確な模様を確認することができませんでした。

イメージ 2

23時頃に火星に望遠鏡を向けると久々に凄い像が目に飛び込んできました。
オーロラ湾(写真左上)のクリンと巻いた複雑な模様。
赤道面よりやや北側は模様が濃くないのですが色々なものが見えて飽きません。
倍率はライカズーム+アッベバローの460倍。
衝目前で像が大きく超楽しい!!
写真はニコン1のコリメートですが、眼視ではこれの何十倍も見えていました。

そのままの倍率で土星を観るとこれがまた凄い!(でかくて大迫力)
カッシーニの空隙が全面シャープで手を切りそう。
B環は縞状に明るさが一様でないのが判り、C環も本体側に向かって明るさが変わっているのが容易に判る。
A環には擬似エンケらしきものが見えました。
本体模様は極から赤道近くまで細かくたくさんの縞模様が見え、それぞれの個性がまた面白い。
以前は中緯度にある縞が顕著でしたが、最近は広範囲に広がっていますね。
衛星もタイタン含めて4つあってすっごく賑やか、、。

高層に雲があるのか透明度が最悪だったので火星、土星とも詳細把握はできませんでしたが、アンタレスを観ると明らかにディフラクションリングがわかり恒星を観るだけでも楽しかった。
伴星ももちろん確認できました。

シーイングは今年のベストでした。