おとなの秘密基地の撮影を通じ、自分がこだわっているものは何なのか?ということについて、色々考えさせられました。
当番組は主人公の並外れたこだわりをテーマにしているので、何か私らしさというものが必要なのです。

それは簡単そうだけどなかなか自分の言葉で表現できず、この1ヶ月は苦悩の日々が続きました。

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以前は星の観察って「宝探し」と思っていました。今まで観たことがないお宝が無いか?とか、観たことあるものでも見方を変えたらもっと違った宝が見えてくるのではないか?といった感じ。
でも今の自分にはしっくり来ない。

そして出てきた答えが"チャレンジ!"と"ギリギリ!"
上記の言葉が浮かんだ瞬間、”これだっ!!”って思いました。
私の自宅の本棚にはチャレンジング・オブジェクトに関する米国の書籍が15冊くらいありましたので、、。 

じゃあ、これらをどうやって番組で表現する??
秘密基地である自宅と遠征先の両方で、、。

この春の木星や火星の小さな表面模様の観察の話なら何時間でもディレクターの人に話すことができましたが、それらは現在観察の好機ではないし、、。
でもありました。月です。これが自宅でのテーマ。

遠征先では??
まずいことに遠征先でのロケ日は満月に近い最悪の状態。
こんな日はヒクソン銀河群も無理だろうし、だからといって明るめのメシエ天体では私らしさを表現できない。
そこで思いついたのがこと座のNGC6745
3つの銀河が衝突しており、面白いのですが、暗いし夏の天の川の端っこに位置しており普通の人はあまり観ませんよね。この近くのM57やダブルダブルを観たら、他のところへ行ってしまう。(いわゆるForgotten Object!)

他にもいるか座の銀河や120億光年彼方のクエーサーなども準備していましたが、6745が最も神秘的だということでこれに決定。

ただ、これだけでは一般の人にはわかり難いだろうということで、M31も観察対象に加えました。

番組ではこういったギリギリの天体を観る為に望遠鏡を小型車に積載可能になるよう自作したり、入念な光軸修正や温度順応、椅子や支え棒の適用など私の工夫を紹介しました。
テーマを絞りきる前に撮影が終了してしてしまうというちょっとへんてこな(過密)スケジュールでしたが、何とかまとめることができました。テレビ愛知の方、流石ですね。ほんとに凄いと思いました。

私は今後もギリギリにこだわっていこうと思います。