何十年も前から「金星が明るいので昼間に肉眼でチャレンジしよう!」なんて記事が雑誌等に載っていますけど、問題点や具体的な方法が書かれていないのでかなり難しいですよね。
ここではあんまり星の観察が得意でない人でもできる方法を紹介しますね。
最近、友人が口径4センチの望遠鏡を購入したので、是非チャレンジしてもらいたいです。

下の写真は12/30の昼間に自宅で写した金星の写真です
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[問題点]
問題点は以下の2つ。
①金星がどこにあるのかわからない
②場所がわかっていても認識できない

特に②が問題で、たまたま認識できても目を離すとすぐにわからなくなってしまいます。
理由は、、、目が無限大にピントを固定できないからなのです。
オートフォーカスのカメラを青空に向けるとピントを合わせることができずにずっと動いているのと同じです。

ではどうすればいよいのか??
a)訓練する
b)遠くの景色で無限大にあわせた双眼鏡や視界の広い望遠鏡を使う
c)金星の近くに月や雲や飛行機があったらそれを見る


上記を踏まえて金星探しにベストなタイミング、見方を以下に示します。

まずは金星の位置
今の時期だったら15時ごろに子午線(真南)に来ますのでスマホ等のコンパスで南を確認してチャレンジしてください。
その時の高度は50度くらいです。
因みに本日12時の太陽の高度は35度くらい。15時の金星はこれより結構高く、夜にオリオン座が立ち上がった(南中の)頃の三ツ星より僅かに低い程度です。
ですから昼間の太陽や夜のオリオンの三ツ星の位置を覚えておいてください。
特に方位が大切で、12時の太陽や21時20分頃の三ツ星の位置を遠くの景色(山や建物、電柱など)に落とし込んでください。

1月31日だったら月が金星の西(右側)にあり、2月1日だったら月が左側にありますのでそれが良い目印になりますが、ともに平日なので観ることが困難かも知れませんね。

肉眼でいきなり見つけるのはとても難しいので、双眼鏡や望遠鏡でチャレンジしてみてください。金星の近くに雲があり、それが風によって流れている時がチャンスです。雲を見ることにより目が無限大になりますので。

そして一度見つけたら、落ち着いてゆっくり双眼鏡を下方に向け、地上の風景との関係を認識してください。
あのビルのアンテナの上方にあるとか理解できたら、見失ってもすぐにリカバーできます。