Sky&Telescope誌の4月号に"The Curious Case of Concentric Craters"という記事が出ていました。

Concentric Crater(略してCC)は綺麗な同心円状に二重になっているクレータのことで、大きさが3kmから15km位。
結構小型である為、小望遠鏡の対象となるものは僅かで多くはNASAの月探査機が見つけています。(こういうチャレンジングなもの、大好きです!!)

代表はTychoの北にあるMare Nubium(雲の海だったっけ?)のPitatusというクレータの近くのHesiodus Aです。下の写真ではわかりませんが、、。(すみません)
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このクレータは大きさが15kmほどで、10cmクラスでも観ることができるようです。私の45cmでは少々気流が悪くても楽勝でした。まだ写真に収めることができていませんが、、。

CCの70%以上はNear Side(地球に向いている方)のEdge of Maria(海の端)にあり、堆積している溶岩の浅さがこの構造生成要因のKeyとなっているようです。

28~38億年前にAsteroidが衝突した際に地底内でき裂が生じ、そこからマグマが上昇して表面の構造を押し上げクレータ内部にもリング状のものができたというのが最近の最も有力な説らしいです。でもまだリング状になる明確な理由が見つかっていません。

Hesiodus Aの他にもMarthやCrozierといったクレータが観やすいので、200倍以上が使えそうな日にはチャレンジしてみてください。

ところで、最近私が月の観察に精力的に取り組んでいる理由を以下に記します。
・米国の友人とのメールのやり取りの中でそそのかされた。
・2月末から花粉等の影響で空の透明度が落ちてきて銀河の観察がしんどくなった。
・Moon Gloveというアプリを使いこなせるようになって来た。
・シーイングが良い日が多くなって月の観察が楽しくなった。

Have fun with the Moon!!