皆既の30秒前くらいから凄い盛り上がりになってきました。現地のキャンプサイトには2万人くらいの人がいて、ニューヨークのNBCテレビも中継に来ていたので尚更だったのかも知れません。

私は黒点や遠くの火山(Mt. Jefferson)を使って入念にピント合わせをしたニコンD3sのタイムラプスの開始ボタンに手を載せ、日食メガネでダイヤモンドリングになる瞬間を確認して撮影開始。そして皆既になってから12x36mm防振双眼を太陽に向けました。

太陽を見た瞬間、思わず声が、、、「す、すごい!!」
日本語は絶対喋らないでおこうと誓っていたのですが、あまりの凄さに漏れちゃいました。
イメージ 1
広がった白いガスの上に無数の細い流線が見えています。まるで磁力線のよう、、。
外に広がっているものもあればループを作っているものも、、。
日食を観る前は、写真のベテランの方がコロナの流線が目立つように画像処理されているのを見て、やり過ぎだーと思っていましたが、実際に観るコロナは写真で強調し過ぎたコロナの流線を遥かに上回るほど複雑でした。
そして左下にはピンク色のChromosphere(日本語で彩層というのかな?)が見えていましたが、すぐに消えてしまいました。

また鮮やかにピンク色に輝くプロミネンスが2か所にあり、少し時間が経つと3個目が見え始めました。

太陽の左下にはレグルスがコロナに負けないくらい力強く光っていて、これほど美しいレグルスを観るのは初めてでした。

この観察をしている時に奇妙なことに気づきました。
「ニコンD3sのシャッター音が少ない!!」
1回につき9コマ撮る予定だったブラケット撮影の設定がされていないのでした。
いろいろな露出をする予定だったのですが、その時は僅か1種類の絞り/シャッター速度の組み合わせのみ、、。
「まずい」と思い設定しようとしましたが、諦めました。
最低でも10秒以上のロスになるので、、。

気を取り直し、今度は肉眼で空の確認。
地平線が360度夕焼け状態になっておりとても綺麗。
金星の輝きが凄い。その西にも明るい星が2つほどありましたが、いずれも飛行機でした。混乱するので星の確認は数秒で止め、再度双眼鏡による観察に。

ほんとにコロナの流線がすごい。瞳孔を閉じさせないよう気を付けていたおかげで、外側の広がりまで観ることができました。
これとプロミネンスの美しさは写真では絶対に表せないと思います。
イメージ 2
そうこうしていると、右上が赤くなりはじめ、Chromosphereが見えました。そしてSolar Eclipse Timerが10秒前のカウントを始めたら右上がオレンジ色に輝き、その幅が広くなってきましたので、3秒前のカウントで双眼鏡から目を離し、最後のイベントであるダイヤモンドリングを肉眼で観ました。
これがまた凄かった。明るさやその広がりが半端じゃない。これも絶対に写真では表現できません。

添付した2枚の写真ですが、望遠レンズの一発撮りのものを全く画像処理せずトリミングだけして載せています。
いろんな露出で写せなかったけど、それなりに自然に写っていますよね。
拡大してみると左下にレグルスが写っているのが判ります。