Upper Cageに作用する荷重(主に重力)は上手にトラス棒に伝えなければなりません。その為に私は写真に示すソケット構造を採用しています。
イメージ 1
2本のトラス棒を下から差し込み真ん中のネジを締めてトラス棒を固定します。
ポイントは接触面積!!

イメージ 2Upper Cage~トラス棒結合部には青の矢印で示す鏡筒の頭上げ/頭下げ(専門用語ではPitching Motion)運動による荷重が作用します。
荷重が繰り返し作用すると徐々に結合部が緩み始めます(もちろん緩みは僅かですが)。
この緩みを低減するために接触面積を増やしているのです。

また、この構造はトラス棒の断面形状が端まで変化しません。
これによりウィークポイントを作ることなくしっかり支えることができるのです。

ただ、この構造にも欠点はあります。
それは製作がとてつもなく難しいこと。
私は設計時にかなり詳細な検討を行い、組立治具も考案しました。でも建築の専門家である私の父は私のアドバイスなど目もくれず、いとも簡単にこの構造を作り上げてしましました。流石職人です。