1/31に久々に皆既月食が見られますね。
 
私は自宅で45cmを使って月の色の変化を楽しむ予定です。
最近はターコイズ・フリンジという現象が話題の中心になっていますが、ある幅がブルーに見えるという先入観は捨てた方が良いと思います。
先入観があると他のものが見えなくなるので。
 
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(上の写真はシアトルで撮った2015年9月の皆既月食)

本影食が始まると暗部と明部の境界付近においてターコイズブルーのみならず様々な色が見られます。黄色、黄緑、青緑、オレンジ等、、。
その透明感がある微妙な色は写真では確認困難ですので是非肉眼で観察してください。できれば大きな口径で。
アイピースによって色の見え方も変わりますので、いろいろ試してみるのも良いと思います。
 
私がこれまでで最も色が綺麗だったと思ったのは1989年2月の皆既月食です。
夜中に16cm反射で観察したのですが、天体観察になじみのない友人たちもあまりの色の複雑さ、鮮やかさに釘付けとなってしまいました。色はかなり広範囲にわたって見えており、特に本影に入る前の地域が良かったです。
 
 
それから皆既月食の約30時間後には月がレグルスを隠します。
私が住んでいる中部地方では接食となりますが、見える場所まで車で1時間もかかりますので、出かけるのはやめようと思っています。
接食はこれまで何回か見ていますし、、。

最近は天文現象を英語で示すのが流行っており、接食をわざわざグレージングという判り難い言葉で表現する方がおられますが、正しくは(Lunar) Grazing Occultationです。Grazingという単語一つでは米国ではほぼ通じませんので、英語を使いたかったらしっかりGrazing Occultaitionと言った方が良いです。ひとつの単語だけを使いたかったらGrazingよりGrazeの方がまだ通じやすいようです。
まあ米国人に伝えるつもりでグレージングという言葉を使っているのではないのでしょうが、、。