先日の皆既月食の細かい記憶を備忘録として掲載します。

当日は19時半頃帰宅。すぐにバルコニーにポタ赤を出して極軸セッティング。その後部屋に入って夕食、お風呂と家族との団らん。

20時40分頃にカメラを持ってバルコニーに出て試し撮り。1時間前と全く異なり雲が広がっていて月が見えない時間の方が多かった。

半影食が始まっており月の左下が暗くなっていたが、事前に計算していた露出が全く役に立たないほど雲による減光が進んでおり、自動撮影の露出再設定の為の試し撮りに時間を取られてゆっくり観察できず、、。

月が本影に入ってからも雲がかかったままであったが、雲の厚さが毎秒変化するので自動露出の中間値(-3EV~+3EV)の設定に悩み続ける。

食分が20%を超えたあたりから欠けた部分の色の変化が顕著になってくるので、通常の満月に対する露出倍数を予定より10倍程度大きい100倍設定してタイムラプスとオートブラケットによる自動露出を開始し、慌てて45cmドブを出して観察開始。

アイピースはNaglar-4-22mm with Paracorrの106倍。
既に月全体が半影~本影に入っている為、欠けていない部分もいつもの突き刺すような月の光と異なりとても柔らかい。
大きなクレータから伸びる光条が優しく周囲に伸びており大変美しい。
普通の満月はは海の部分に小さな光条が無数にあり、それがひっかき傷だらけのように見えるが、光が弱いので傷が無い海の部分が穏やかに見える。

イメージ 1
食分が60%を超えると色が顕著になってきた。
明るい部分を意識的に見つめることによって錐体細胞を機能させ、欠け際の微妙な色の変化(グレー~深い緑~ダークオレンジ)が確認できたが、目の錯覚(コントラスト効果)により暗いところがより赤黒っぽく感じた。
食分が80%を超えると雲に覆われる時間が長くなってきたので露出の変更。
露出倍数は中央値を25万倍(元々の予定の10倍)にして撮影再開。

皆既の寸前から月の周りの雲が切れ始め、それと同時に月近傍の恒星が現れる。11~12等の暗いものもたくさん見えるという大口径の醍醐味も味わうことができた。

その後家族を呼び肉眼と双眼鏡で一緒に観察。家族と穏やかな気持ちで観察できるのも自宅でのいいところ。
「双眼鏡で観ると肉眼より白っぽいね」という家族の意見にに本当??と思って覗いてみると、言われた通り白っぽく見える。やっぱり先入観は無くさなくちゃ。

皆既の終盤から月がほとんどわからなくなったので撤収。
イメージ 2
月がはっきりしている時間はあまり長くなかったので詳細な観察ができなかったが、そこそこ見れて良かった。

気温は0℃。無風だったことに加えてアラスカの-28℃にも耐えた服装だったので全く寒くなく、集中できました。