コーチ:前回の続きです。最後に紹介する伝染病のヒントはこれ
「JQ12, JQ26, QF80, JL5089」
少年A:無線のコールサインみたい。
少女B:コーチ、私知ってる。飛行機の便名だよね。私1年に4回くらい南の島に行くから、、。
少年A:何しに行っているの?
少女B:私のママがテンダーロインっていうお肉が好きなのでよく食べに行くの。
少年B:すげえなあ、肉食うために飛行機で南の島に行くなんて、、。でもテンダーロインって単なるひれ肉のことだろ。
少年A:英語で言うとかっこいい感じがするんだよね。そういえば何かの情報をSNSとかで紹介する時、わざわざ英語のサイトを呼び出す人もいるよね。「私、英語できます」みたいな感じで、、。
少年B:だったらutoさんもだよね。
少年C:utoさんは海外に長くいたから英語はできるんだろうけど、自慢したいオーラが半端ないよね。
コーチ:近ごろの子供は手厳しいなあ。先ほどの英数字はBちゃんが言う通りオーストラリア行きの飛行機の便名です。南半球は日本と全く異なる空ですので一度観ると嵌っちゃって、毎年行っちゃう人も多いようです。このようになる病気を南天病と言います。双望会にも多くの患者がいますよ。
少女C:何がそんなに面白いの?
コーチ:有名な天体は南十字や大小マゼラン雲とかですね。どちらも超印象的でしかも望遠鏡による見ものもたくさんあります。他には左側が光る三日月や逆さまのオリオン、うねるように上るサソリなども面白いです。
少女B:南半球は来栖増井部に毛糸の帽子をかぶったサンタがサーフィンでやってくるらしいね。
コーチ:また変換ミスしているよ。クリスマスイブね。
少年A:南半球はおふろの栓を抜いた時、コリコリの力の為に排水される水が作る渦が北半球と逆回りになるらしいぜ
コーチ:コリコリじゃなくてコリオリねっ!utoさんはブラジルで537回試したけど規則性は見られなかったんだって。もっと大きな渦じゃないと駄目みたいだよ。
少女A:コーチの好きな天体は?
コーチ:何と言ってもエータ・カリーナとその周りの強烈な光を放つNGC3532, 3572等の大散開星団群です。
少年B:瑛太・香里奈??俳優の新しいユニットの名前?
コーチ:(少年Bは無視して)エータカリーナ付近はRFTでフィルターを付けたり外したりしながら観るとイイです。
少年B:RFT?? Reproduce of Flying Toaster??マックの新型スクリーンセーバー??
少年A:マニアックな突込みだな。コーチ、他にはないの?
コーチ:小マゼラン雲の近くにあるNGC104が大迫力で大好きです。若干黄色っぽく見えM13よりも凄いですよ。
少年B:NGC104は知っているよ。ハンブルグ銀河っていうんだよねっ。
コーチ:ハンブルグじゃなくてソンブレロ銀河のことじゃないかな?でもそれはメシエ104ですね。NGC104は大球状星団。
それから晩夏の薄明後の白鳥座の北十字からいて座を通って南十字に繋がる幅の広い銀河は圧巻ですよ。天頂のいて座のところの濃い銀河に加えてM7散開星団がものすごい光を放って我々をノックアウトするんです。
少年・少女:観てみたいなあ~
少年S:コーチ、今日の蘊蓄は?
コーチ:ではNGC6769-71を導入して
少年A:コーチ、導入できません。
コーチ:あっ、ごめんごめん、南天の天体なので日本では観られなかったな。じゃあ、写真をご覧に入れよう。
少年・少女:すっげえ!!顔だ~
コーチ:そうなんです。これはDevil’s Maskと呼ばれることがあります。悪魔の仮面ですね。これを観たTommy Collinsが♬if you can’t bite, don’tgrow.(仮面(噛めん)のなら、唸るなよ)を作ったのは有名な話ですね。
少年B:ほんとかよ。
おしまい
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