先日の1/31の皆既月食は、マスコミ・SNS等がかなり盛り上がりましたが、次は7月28日(土)の皆既月食がターゲットですね。

月食は明け方ですが、夜半前に7/31に最接近する火星や土星、木星も観察できるため、7/27(金)の夕刻から各地で大観望会が開催されることでしょう。もちろん7/31も大騒ぎになると思います。火星はNASAの移住計画等で注目されていますからね。

大接近時の火星の視直径は木星の半分程度で、明るさは逆に4倍。表面の模様を認識してもらうには口径20cm以上の望遠鏡で倍率も200倍以上が欲しいところです。(低倍率だと眩しすぎてオレンジ色の粒にしか見えない)

ですからS社から近日販売予定の20cmF6ドブソニアン望遠鏡は「惑星の表面が一番よく見えた!!」と言ってもらえるものになりそうです。流石ですね。

下は2016年の中接近(今回の大接近の75%の大きさ)の少し後に45cmでコリメート撮影した火星の写真ですが、これくらい見えたら大ウケでしょうね。
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この時期の惑星観察で気を付けなければならないのが高度の低さです。次の月食も低高度の時に起こりますね。

7/31 21時の火星、木星、土星の高度は17度~30度。特に火星は17度で厳しいですね。時間の経過とともに上昇しますがそれでも28度が限度。

これから低高度のデメリットを列挙しますので参考にして下さいね。

①ターゲットが建物の影に隠れる可能性がある
②ドブソニアンだと接眼部が低すぎて覗きにくい~椅子があるとイイですね
③ドブソニアンの鏡筒バランスが崩れやすい
④近くの建物の屋根や屋上からの上昇気流の影響を受ける
⑤地上からの上昇気流の影響を受ける

メリットももちろんあります(例えば天頂ミラーが不必要とか)のでメリット、デメリットをよく考慮した上で、機材や観察地の選択をしてくださいね。

観察会を開催するなら南の開けた芝生広場がベストでドブソニアンの接眼部が低くなるのなら、丈夫な台の上にのっけるなどすると良いと思います。