先週のサッカー、セネガル戦の少し前に東京ドームでパールボウルがあったので観て
きました。
パールボウルとは日本の社会人アメフトリーグの東日本地区限定のトーナメントにお
ける決勝戦です。
出場したのはIBMとオービック会社の動員があったとはいえ、平日に12,000人もの観客を集め、大いに盛り上がりました。
チケットは自由席の場合で1800円。フィールド中央付近の良い場所で、米国だったら
5万円を超えてしまいます。
試合の方はパスプロテクションと40ヤードよりも外側でのディフェンスに差が出て28
対2という大差でオービックが勝利しました。

下の写真はオービックの完璧なパスプロテクション。
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この後40ヤードのタッチダウンパスが成功。
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一方、IBMは頻繁にパスプロテクションが崩壊し、QBが逃げながらレシーバーを探す
という辛い状態。
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 ところでサッカー西野監督の「何が足りなかったのか?」の件、答は明白です。
「終盤で同点の場面では、失点しないように気をつけながら点を取りに行く!!」と
いう、米国のバスケやアメフトファンなら子供でも知っている常識がなかった(または常識はあったが実行できなかった)。

ではどんな風に攻めるべきだったのか?
答えは明快。「逆速攻されないようにする」ということです。
つまり相手が速攻に移れる形でボールを奪われないようにすることが重要。
時間稼ぎして延長に突入すべきだったという意見もあるようですが、私のポイントは
得点を取りに行ってもよいけど逆速攻へのケアは忘れずに!です。

速攻に移りやすい形とは??
敵のゴールに身体を向け、かつ走れる状態でボールを奪うことなのです。
できれば敵ゴールに向かって走りながらボールを奪いたい。
↑これが理想

ベルギー戦のコーナーキックで本田選手が不用意にセンタリングを上げた瞬間、私は
目が点になりました。
「ああ、日本選手は何も考えていない~」
ベルギーのキーパーが苦も無くボールをキャッチした後は、密集を駆け抜けて丁寧な
パス出しを実行。
この瞬間に勝負ありです。
速攻で重要なのは最初のパスですからね。
キーパーは密集でも守られており、しかもボールを抱えたまま絶対に奪われること無
く密集を抜けることができます。
昔だったら4歩までしか歩けなかったのですが、今はその気になれば何歩でも歩いて
ペナルティエリアの端まで”安全に”ボールを運べます。
ですから本田は絶対にキーパーが前を向いた状態でボールをキャッチさせてはいけな
かった。

でもCKのキッカーである本田は点を取ることに集中していたようです。ストライカー
なんてそんなものです。

では誰が指示を出すべきだったのか?
それは監督でしょ。「本田、不用意に蹴るな!ショートコーナーで横から攻めてディ
フェンスに前を向かせるな!!長谷部、逆速攻のケアを徹底しろ!」てな感じ。

では広いフィールド上でどうやって伝える??
選手交替がもう一人できたでしょ!ポーランド戦の時のように交替で入る人に指示で
きたはず。
コーナーキックの前のフリーキック時にも時間があったので、選手交替は可能だっ
た!!
(余談ですが選手交替はSubstitutionと言います。Member Changeは間違いです。)

数年前は猫も杓子も「Risk Management」と偉そうに言っていました。
Risk Managementは立派な専門用語で、その場しのぎではなく、予めManagement
Systemとしてチーム全体でルールを作って周知しておくものです。
今回の試合の終盤でのRisk Managementはどうだったのか?選手と監督に聴いてみた
いです。

因みにバスケではあらゆる得点差(1点負けている/2点勝っているとか)を想定し、残り時間1分とか30秒とか5秒とかにおける攻め方の練習を普段からしています。
こういうことをやることにより、試合中にコーチの指示が徹底されます。
これがRisk Managementを考慮した戦略。

繰り返しますが「足りなかったのは監督の知識・采配能力です」。
この反省が無ければ、次回も上には行けませんよ。西野監督は次回はベスト8に行け
ると言っていましたが、今じゃなくて、”競った試合を戦略的に勝ちきるチーム作
り”をしてから言うべきじゃないの?? 

ハリルホジッチだったらどうしたでしょうか??