昨日は関東地区の星仲間に誘われ、六本木のFUJIFILM SQUAREにおける渡部東京天文台副台長のトークショーを観てきました。

トークショーは午後1時半からだったのですが、午前中に品川にあるNikon Museumに集合、そこで見学をした後、昼食も取らずに六本木へ。
参加者の皆さんの「食事よりイベント」という意識が私と一致していて心地よかったです。

まずはNikon Museumで最も心惹かれたもの
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30cm以上もある巨大なレンズの集合体!!~半導体露光装置です。

半導体露光装置は、写真の引き伸ばし機に似ています。写真では小さなフィルムの像を印画紙に拡大して焼き付けるのに対し、半導体の製造では、複雑で微細な電子回路のパターンを大きなガラス板に描いたフォトマスクを、極めて高性能なレンズで縮小して、シリコンウェハと呼ばれるシリコンの板に焼き付けます。
超微細な加工が必要とされる半導体の生産では、レンズやシリコンウェハにほんの少しでもゴミがつくと、正確な回路が焼き付けられません。そこでクリーンルームという空気中のチリやほこりを極限まで減らした部屋が必要となります。クリーンルームで作業をする人は、全身を防塵服(クリーンウエア)ですっぽりと覆い、衣類や人から発生する埃や異物などが機材に付着しないようにしています。(ニコンのHPより)

↑この説明、ダメです。ニコンの技術の"凄さ"が全く伝わってきません。
正確な焼き付けの為にゴミ以外にも気を付けるものがたくさんありますよね。

例えば、レンズ内の気泡等の内部欠陥(これが反射鏡ならば問題となりませんよね)。それから諸収差。。。
光軸を合わせる為のセッティングもめちゃめちゃ大変そうです。普段我々が使っているドブソニアンのレベルじゃありません。少しでも像がおかしくなったら携帯電話等が機能しなくなりますからね。
どうやってレンズを支えているのか知りたくて内部を観たのですが、サポート金具はダミーでした。う~む、残念。
歪まないように支えるだけだったらそんなに難しくないけど、位置決めの調整機構も必要ですからね。考えれば考えるほど???が増えてきます。
それから焦点合わせ機構も凄く難しそうでした。

Nikon Museumは単に昔からの製品の展示があるだけだと思っていました。
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もちろん私が憧れていた巨大な魚眼レンズも私が持っていたニコンF2に付いていて感動しましたが、実際はもっともっと奥が深かった、、。

次回もNikon Museumの話をします。