絶対音感を持った人は、生活空間で耳にする様々な音が気になって仕方がないということを耳にしますが、大学時代からこれまで長年にわたり構造強度に携わってきた私は構造的に不安定なものを見かけると気持ち悪くなっちゃうんです。

最近の赤道儀にそんなものがあります。
それをデフォルメして図にしたのがこれ↓
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図の左のConfiguration1が昔から安定していると言われている赤道儀。架台~三脚部が大きな両手で包み込むように赤道儀をサポートしています。
この"手"の部分は一度その土地の緯度に角度を合わせるとその後はユーザーが触ることが無いので、無関心の方が多いと思いますが、しっかりサポートできていないと正しく天体を追尾してくれません。
その為、昔の特にT社やN社の赤道儀は必要以上に剛性が高かったです。

一方Configuration2は最近幾つかの赤道儀に採用されているタイプ。
構造の知識のない方はどの赤道儀のことだかわからないかも知れませんが、私にとっては上の図のようにConfiguration1とは大きな違いがあって、凄く気持ちが悪いです。

でもここからが重要!
私は気持ちが悪いのですが、決して駄目だとは言っておりません。
高級アナログプレーヤーもそうですが、最近は部品の工作精度が格段に上がっていますので、小さなモーターでも簡単に(スムーズに)駆動できちゃうのです。ガタや摩擦が少ないですからね。
小さな力でスムーズに駆動できるのであれば頑丈なサポートも必要なくConfiguration2でも充分に成立します。
そうすればサポート部のコスト・重量減の分を駆動メカに回すことができ、より滑らかな駆動が可能となるのです。(相乗効果ですね)。

この相乗効果によって従来型の構造様式から離れた構造になり、古い考えの私が気持ち悪くなっているのでした。