木で箱を製作する際にどの方向に釘を打ち、どのような補強をすればよいのかといったネット上の記事は殆どありませんね。
ここでは2回に渡り、杉で製作するMirror Boxの補強について述べます。

下の図は鏡筒を水平方向に向けた時にMirror Boxを鏡筒後部から見たものです。
イメージ 1
4枚の板を接着剤と釘又はネジでつないでいます。(釘は1箇所のみ表示)
底板には鏡等の重量がかかりますので、釘又はネジを引き抜く方向に荷重が発生します。
前回述べましたように杉の引き抜き強度は大変低いので容易に底が抜けてしまいます。(もちろん製造初期は大丈夫かもしれませんが、木及び接着剤の劣化で日々強度が低下しますので)。
左右方向荷重は通常の星空観察時にはあまり作用しませんが、持ち運び時に大きな力がかかる恐れがあるので、無視できません。
でもこのコンセプトでは釘又はネジのせん断又は曲げ強度により横板が外れる可能性は低くなります。

建築の世界では釘よりもネジの方が引き抜き荷重に対する耐性が大きく問題は生じ難いということになっていますが、私が適用する杉はネジでも耐性が低く、かつ板厚もかなり薄いので、問題として取り上げる必要があると考えています。(星の観察中に鏡がコンクリートの地面に落ちたら洒落になりませんからね。)

次にこのMirror Boxを90度回転させてみましょう。
イメージ 2

今度は釘又はネジのせん断強度(曲げ強度)により、底が抜ける可能性は激減しますが、横板が外れる可能性が浮上します。
でも最初の案(Figure 1)よりましですね。

ではこれをどのように補強しましょう?
誰でも最初に思いつくのが箱の内側にL型アングル材を追加することですよね。
イメージ 3
でもこれはFigure 3に示すように改善効果があまり高くないのですよ。
横板を外側に引っ張ると容易に外れてしまいます。

ただ上の図のネジaを横板の外側まで貫通させ、ナットで止めれば問題は解消されます。
これは一つの解です。(でも私は採用しません)

次回は別の方法も紹介します。