2014年10月

今年もみんなで色々見ました。

まずはISS(国際宇宙ステーション)。
夕方に低空を通過するということで、初日は黒田Kさんに双眼鏡をお借りする約束をしていました。しかし、エスプレッソマシーンでコーヒーを振舞うことに夢中になり、観察するのを忘れてしまいました。黒田Kさん、ごめんなさい。
(天気が悪くて見られなかったようですが、、。)

2日目は天気もそこそこだったので、みんなで集まってスタンバイ。黒田KさんがスマホでISSの位置を確認し、「今、カスピ海」とか「北朝鮮から日本海に出た」とか教えてくれました。(臨場感があってとても良かった)
私はK_Neblaさんに双眼望遠鏡をお借りし、待っていると北西の低いところから出現!!
みんなで「捉えた!」、「雲に隠れた」、「赤くなった」とか言いながら観察しました。一昨年の小惑星による掩蔽観察と同様、刺激的で面白いイベントになりました。
90分後に地球を一周してきたISSを再び見るチャンスがあったのですが、南に低く、雲と木々に隠され一瞬しか見えず、、。残念でした。
ISSは以前に45cmドブに106倍で形をはっきり確認することができましたが、今回は倍率が低いこともあって眩しすぎました。次回は追尾が楽じゃないけど100倍以上で見たいです。

2日とも夜半には色々な人が尋ねてきてくれて一緒にDSOを観察しました。雲が多く、それを避けながらの観察でしたので、効率的ではありませんでしたが、予定していたHickson7や16、92等を披露することができてよかったです。

その他印象的だったのは下の写真に示したNGC288球状星団。これはNGC253の近くにあるのですが、写真のように細かい星々にまで分解し、迫力がありました。(写真はDSS画像です)
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写真右下のNGC3079(大熊座)は濃淡がはっきりし、なかなか良い眺め、、。左下のNGC772(うお座)も大きく、見ごたえがありました。
因みに写真右上はアンドロメダ座β星に寄り添うNGC404です。(ミラクのゴーストと呼ばれています。)

皆さんの評判が良かったのはいっかくじゅう座β(3重星)とNGC2301(いっかくじゅう座の散開星団)ですね。
喜んで頂けるとこちらも嬉しいです。

当夜の一番はM77ですね。くじら座のこの銀河、二重構造がよくわかり、腕らしいものもよく見えていました。
その他はエスキモー星雲。ピエロの顔も何となくわかりました。土星状星雲のアンテナ部分やM42の濃淡特に暗黒部もはっきり見えており、大いに満足できるものでした。

虫の音を聴きながらみんなで色々見るというはサイコーですね!!

双望会が終わっても引き続き晴れの日が続いていましたので、自宅で45cmを使って星の観察をしました。
(接眼筒駆動部の樹脂が割れるというトラブルが双望会で発生したのですが、何とか応急処置をして臨みました。)

火曜日は月を少し見た後、秋の散開星団や銀河の観察。
肉眼最微光星は3等星弱でしたが、ペルセ、カシオペア、ぎょしゃのメジャーなものを中心にしたのでそこそこ楽しめました。

水曜は夕方からシーイングが良く、ライカズーム&パラコアの260倍で様々な地形を探索。
北側の砂のようなクレータ群が印象的でした。
下の写真はiPhoneでコリメート撮影したのですが、全くシャープじゃありせん。でも砂のような感じが少しは判ると思います。
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最も良かったのは下の写真の矢印部分であるクレーターアラゴの西側にあるラモント!皺が光の当たり方によって刻々と変わる様子は圧巻。
グレーから白等へと変化していく色彩もなかなかでした。

月に関する知識を殆ど持っていなかったので自分で発見したかのように喜んでしたのですが、後でネットで調べてみると月の名所のひとつのようだったので少しがっかりしました。
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ラルゴの近くのドーム(起伏)も特徴的で良かったです。

月って楽しい!!
先日の太陽も良かったけど、自分の望遠鏡でじっくり見る月も最高ですね。

このままシーイングが保たれることを期待して一時仮眠を取り、午前3時頃に再び外に出た時には雲が多くなり恒星がピンボケ状態になるほどの最悪のシーイングに。
木星が目的だったのですが、縞模様が3本見えるだけの残念な状態でした。

双望会初日の昼間の天気は晴れ!
昨年同様、14時の受付前に入り口の駐車場で太陽を見せてもらうつもりで1時間前に到着したのですが、あまり人が集まっておらず、若干拍子抜けしました。
でもじろーさんが既に望遠鏡を出しておられましたので、早速太陽の観察開始、、。

「すっごい!!」
思わず声が出ます。太陽面を這っているような巨大ムカデ(ダークフィラメント:プロミネンスを上から見たものらしい)がいて、でっかい肉眼黒点もあります。
プロミネンスもたくさんあって超印象的な眺めでした。
巨大ムカデは太陽の亀裂を縫った様にも見えて面白かったです。
やっぱりじろーさんの望遠鏡はよく見えますね。きたかるさん製作Lavendura 30mmアイピースもコントラストアップに貢献したのでしょう。
私が持参したフード付きベストをかぶることでより快適な観察ができました。
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そうこうしているうちに太陽望遠鏡のフラッグシップをお持ちのK_Nebulaさん登場。
早速組み立てて頂き、覗きます。
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これまた凄い迫力です。口径が大きい上にチューニングがよくできているからでしょうね。

写真は無いのですが、ヤスさんの望遠鏡の見え味も良かった。
夜に食堂で我々と歓談しながら画像処理をさらりと行い、物凄い画像を作成されたのには驚きました。

ところでK_Nebulaさんは口径1mの特大反射鏡も持ち込まれていました。
その名は"Solar Cooker"
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文字通り太陽の光を集めて調理できるもので、写真の鍋のお湯が20~30分で沸いていましたし、ソーセージも美味しく頂くことができました。
この反射鏡、ファインダも付いていました。本格的ですね。
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K_Nebulaさん、じろーさん、ヤスさん達のおかげで太陽を思う存分楽しむことができました。
ありがとうございました。


今回のキーワードは「遠方から、、、」です。
双望会には日本各地から参加者が集まるのですが、皆さん、立派な機材をお持ちである為、車で何時間もかけて来られます。
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一番遠くはシアトルからの私ですが、次に遠かったのは宮崎からのべんべんさん。
以前は東海地区に住んでおられましたが、今回は南九州からフェリーで四国に渡って横断し、橋を使って本州に上陸して来られたとのこと。走行距離800キロオーバー。
次は池田さんの熊本で、その次がCivetさんの高知。
皆さん、前日出発とのことで、お疲れ様でした。

私は米国の火曜日の朝9時半にシアトルを発ち、乗り合いタクシー→飛行機→成田エクスプレス→新幹線→名鉄の順に乗り継ぎ日本時間の水曜夜9時半に岐阜の自宅に到着。Door to Door 20時間でした。
そして当日は3時間半ほど車で走って現地へ、、。
因みに岐阜の自宅への帰路は2時間半でした。

最近は軽自動車で参加される方も多くなりました。特にワンボックスタイプは高さがあって内部がとても広いですし、かつての普通乗用車以上の走りを見せてくれますからね。

次回は「太陽を楽しむ!」です。

双望会~今年もあっという間の3日間でした。
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これから数回に渡り備忘録を兼ねたレポートを作っていきます。
キーワードは、、、
「そこまで作る??」、「お宝鏡」、「みんなで観察」、「すごすぎ」、「1番バンガロー」、「遠方から、、」

双望会で観察しようと思っているヒクソン・コンパクト銀河団(HCG:Hicson Compact Galaxy Group)のうち、特に明るいものを3つ選んで紹介します。
これらは20cmクラスでも確認可能ですので、お楽しみください。
掲載する写真はすべてNASAのDSSから引用しました。写真の1辺が15'に相当します。
 
一つ目はみなみのうお座、フォーマルハウトの西に位置するHCG90です。
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最も明るいのが12.3等級。ダークレーンが見える北側のNGC7172も12等級台ですし、最も暗いものでも14.2等級ですから40cmで4つとも確認可能です。倍率を上げることができれば20cmで明るい3つを観ることができます。
南のやや低いところにあるのが難点ですが、私は45cmで何度も容易に確認できておりますし、御園でも見たことがありますのでお奨めです。
 
次はHCG16。くじら座の胴体の東側にあります。
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12.1-13.1等の明るい4つで構成されており楽勝です。
私のドブはオリオン星雲がぎりぎり脚立なしで見れますので、南緯10度のこの天体は楽に観察でき、大好きなものの一つになります。(逆に言えばオリオン星雲より北の天体が南中した時は椅子か脚立に乗らなければ接眼部を覗けません。まあそれを覚悟の上でこのドブを作ったのですけどね。)
 
最後はHCG7。くじら座に属しますが、うお座の南と言った方がよさそうです。今シーズンは天王星が近くにいますので、天王星とその衛星を観察したついでに見て頂けたらと思います。(ファインダーでは天王星と同一視野に存在します。)
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この天体はやや暗めで13等中盤から14等級後半です。でも3つを確認するのはそれほど難しくありません。
 
上記の他に見ようと思っているのはHCG88, 97,  21, 30, 31及び93です。もちろん、ステファンも見るつもりです。
見たことがあるものばかりですが、久々に自分のドブを振り回すので、導入に時間がかかるかもしれませんね。
 
ところで自分のスポーツに関する備忘録を少々。
 
野球のマリナーズは、最終ゲームの日までWild Cardの可能性があり、消化試合がありませんでした。(厳密にいうと、最終ゲームの途中の時点で、他球場のオークランドがWild Card進出を決めたので、その時以降が消化試合になりますが、、。)
 
アメフトのシーホークスはこれまで2回スタジアムに出かけて2度とも勝利の美酒を味わいましたが、本日のゲームも僅差で負けて3勝3敗。かなり苦戦しています。スーパーボウルで見せたような凄いディフェンスが影を潜め、やや大味な試合が多いです。)
 
先日の女子サッカーのWorld Cup予選で、米国の超美人ストライカーであるアレックス・モーガンが捻挫しました。以前に痛めたところらしいので心配です。なお、来年の女子World Cupはカナダで開催され、うちの近くのバンクーバー(車で2時間)でも試合が行われるので、日本かイングランドか米国の試合があれば見に行くつもりです。)
 
シアトルの男子サッカーは早々とプレイオフ進出を決め、現在ホームフィールドアドバンテージの権利を得るためのし烈な争いをLAとしています。何とか獲得して、我々の目の前で次のステージへの進出を決めてもらいたいものです。

先日、男子ごはんという番組でHandpressoという電源不要なエスプレッソマシンの紹介がありました。(この番組、ほんわかして面白いし料理の参考になるので、毎週動画サイトで見ています。)
日本国内外のウェブサイトで調べたところ構良さそうだったので先日発注し、昨日入手できました。
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原理は簡単、バレーボール等の空気入れみたいに手でシュポッシュポッて空気を押し込んだ後、お湯と粉をセットしてカップの上でボタンを押すだけ、、。
エスプレッソは8気圧の圧力で淹れるのですが、ハンドポンプでは16気圧まで加圧できるので、充分な圧力があり、ご覧のようにクレマ(泡)もしっかり出ています。
器具はハンディで市販の粉パックで淹れることができ、しかも後片づけは水洗いだけで良いのでほんとにお手軽です。
音も全くしないので、静かな遠征地でもまったく問題ありません。
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味は粉に依存します。一緒に購入したLucaffeのパックは100%アラビカ種ということで酸味が少し強いのですが、これぞエスプレッソという感じです。クレマは写真のようにやや粗いのですが、本体価格が100ドル程度であることを考慮すると充分です。粉のパックをまとめて買えば一杯あたり30円強ほど、、。少し面倒ですが粉を自分で詰めることにすればもっと安くすることができるので、ランニングコストもそれほど気になりません。
自分の好みの味についてはこれから研究していこうと思います。こちらは日本よりも様々な種類の粉の入手が可能ですので、、。
 
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今回は本体のみならず、デミタスカップと水筒とキャリングバッグが一緒になったOutdoor Setを購入しました。
 
遠征地ではいつもご馳走になることが多かったのですが、これで少しは皆さんのお役に立てるかな?!もちろん双望会にも持って行く予定です。

先日の皆既月食、日本の皆さんと同時に見ようと思って早起きしたのですが、霧が出ていて見ることができず、、。
シカゴに出張に行っていた同僚は見事な月を捉えて写真を送ってくれました。
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ところで今回、日本ではブルーバンドという現象が注目されていたようですが、明るさや色が場所によって変化(グラデーション)している状態に対してバンドという単語を使っているところに違和感がありました。
そこでこちらで友人に聞いたりネットで調べたりしたところ、どうやらブルーバンドと月食の相関は少なくともアメリカ人には無いようでした。つまり、ブルーバンドと説明してもアメリカ人には伝わりません。
Blue Fringeが最もわかりやすいようでした。(Blue Shadeでも何とか伝わった。) 
盛り上がりに水を差すようですみません。

Everett Astronomical Societyが開催するHarvourview Park Star Partyに出かけてきました。
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場所はシアトルから車で30分ほど北にあるエバレットという街で、ボーイングの工場で有名なところです。
下の写真のように海が一望できるので、特に夏の日中は多くの人で賑わいます。
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この日は夕方に結婚式に参加した人たちが海をバックに写真撮影をしていました。
この時の気温は10度ちょっと、、。でもサマードレスを着用した若い女性たちはまったく寒くなさそうで、長時間おしゃべりを続けていました。(白人の感覚は理解できません。)
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本パーティの目的は、一般の方々に月や明るい天体を観てもらうこと。現地は光害がひどく月明かりもあったため、肉眼では3等星がぎりぎりといった感じでしたので、月の他はM3/13/31/34/45/52/57、火星、天王星に二重星団やET星団、アルビレオ等くらいしか見せられませんでしたが、結構歓声が上がりました。
 
持ち込まれた望遠鏡は会長Markの16inchスターマスター、Shakilの12inch Orion Goto Dob、Ronが持ち込んだ10inchクラブスコープにDennyの85㎜テレビュー屈折でした。
お客さんは23時頃まで入れ替わりやって来て、常に15人くらいが我々の望遠鏡のところにいました。
 
面白かった話を幾つかしましょう。
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Dennyは85㎜屈折を中古で購入したのですが、それを見つけたのはCraig's Listという主にスポーツ観戦のチケットを個人売買するウェブサイトだそうです。日本の方にはピンと来ないかもしれませんが、これってめちゃくちゃレアです。
彼は大口径のドブでは眩しすぎる月をムーンフィルター付で見せていました。
 
こちらの人の多くが興味を持つのが天体までの距離。アンドロメダ銀河が光の速度で2.2ミリオン彼方にあるという話に一番食いついていました。
M57を見せるときにいろいろ質問されたので、iPhoneでウィキペディアの英語版を表示して見せてあげるととても喜んでくれました。便利な世の中になりました。この時もこの天体の半径が1.3光年もあると知って驚く人も、、。
 
銀河系の星の集まりは見えないのかと聞かれたので、例のChrisのドブと天の川が写っている写真を見せると皆驚愕していました。天の川の方がモンスタードブより受けていた。
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途中で(以前にRonのところでご一緒した)Eric/Sammy夫婦がやって来て私に声をかけてくれました。一度しか会っていないのに暗がりで私の声だけで気づいてくれたので嬉しかったです。
こちらでは30~50歳くらいの女性がとても社交的で、いろいろ気遣ってくれます。男性も親切ですが、女性の方が明るい話題が多く、楽しいです。
 
見に来られた方はご近所さんがほとんど。海が見える所は土地代が高い上に豪邸が建てられるので、金持ちっぽい人が多かったです。
Shakilの望遠鏡が1000ドル位だと言うと"安いねえ"といった感じのリアクションでした。

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