2018年01月

コーチ:今回は前回の続きです。特に伝染病感染者を見抜く手口を紹介しましょう。

少年A:伝染病だってさ。恐ろしいなあ。

コーチ:そうなんです。とても恐ろしいのです。感染すると数百万円が吹っ飛ぶこともありますし、そもそも保険がききません。まずは次の日付をつぶやいてみましょう。

2019/7/2, 2021/12/4, 2023/4/20, 2024/4/8


少年A:随分先の話だね。

少年B:オリンピックじゃないし、ワールドカップかな?以前に天体鑑賞スクールでやった「天体導入対決」の世界大会かな?


コーチ:世界大会。いいですね。是非やってみたいな。ヒントは太陽。

少年C:太陽の爆発?

少年A:何回も爆発するわけないだろ!

少女A:わかった日食でしょ!!

コーチ:その通り。今後皆既日食が見られる日です。先ほど述べた日付に反応する日食病患者はかなり早い時期から準備するようですよ。準備の中で最も大変なのが長期休暇の取得ですね。上司に言い出すタイミングが難しい。長期間に及ぶので仮病とか使えませんから日頃の勤務態度と上司の機嫌がカギになりますね。でもマニアの人は休暇をもらえる独自の方法を持っているようですよ。

少女A:伝染するのかな?

コーチ:伝染はしにくいと思いますが、一度発病するとなかなか治まらないようですよ。あの透明感があるコロナやプロミネンスは写真では表現できませんから。家族の意見が海外遠征のネックになることがありますので、積極的に奥さん(旦那さん)にうつそうと頑張る人も多いようです。

さて、日付の問題をもう一つ。 「1/24, 2/23, 3/24, 4/23, 5/22, 6/21

少年S:間隔が29日または30日だ。これは月に関係するものかな?

コーチ:S君鋭い!

少年A:上弦の月?

コーチ:惜しい。この日又はその翌日は天文に関するSNSやブログがこの話題で持ちきりになります。

少年S:月面Xが見られる日かな??

コーチ:正解です。SNSに普通の月の写真をのっけてもウケないので、みんなイベント性/話題性のあるものを載せちゃいたいのですよ。ですから先ほど示した日付に敏感な人は話題性のあるもの好きだと考えられます。それから月面Xよりも確認が難しいものに月面Aがあります。この写真を撮ってSNSにアップすると他の人より格上感が出ますのでおすすめですよ。それからISSやイリジウムフレア等の様子をとらえると「凄い!」と言ってもらえます。

少年C:みんな、ウケたいからやってるの?

コーチ:ウケ狙いもあるのでしょうが、一過性のイベントを逃さず捉えたという自己満足的要素も含んでいると思います。特に今年の月面Xが見られるのは昼間であることが多いので、時間の確保や撮影に関する難易度が上がるからなおさらです。

少年A:そんな人への対処法は?

コーチ:「月面Xという一時的な現象をとらえるなんて流石ですね。」で決まりです。あと、「月面XISSの月面通過が同時に撮れたら凄いよね」なんて言うと、イベント好き伝染病の重症患者だったら、チャンスを狙って日本中飛び回るかも知れませんよ。

少年A:伝染については?

コーチ:するかも知れませんが、しても知れていますよ。みんなより立派な写真を撮りたければそれなりの機材を購入する必要がありますが、、。

少年Autoさんもウケようとして月面”3””K”を紹介したことがあるんだって??

コーチ:そうなんです。でも自宅で月を観察する人の多くは屈折望遠鏡に天頂ミラーを使った裏像を観ていますので、非対称の文字は読めないんですよね。utoさんは裏像大っ嫌い人間で、どんなに首や背中が痛くても天頂ミラーを使わないから知らなかったんだって。

少年B:ところでコーチ、この数字はわかる?

5, 5,4, 5, 5, 5, 4, 5


少女MBくんやめて、これって私の学校の成績。

コーチ:Mちゃん凄いじゃないか、5が多いね。

少女M:これ100点満点なの。それからね、自分の名前を書いたら5点がもらえるの。

少年A4点があるってことは

少女M:てへ、名前を間違えちゃった。

コーチ:次の数字に行きましょう。

50,65, 68, 82, 100, 110, 120


少年C:タカハシの望遠鏡?

少年A:たぶん違うよ。68mmなんて無いし、、。そういえば高橋の65mmP型は3枚玉セミアポとして有名だったみたいよ。口径比が7.7というのも当時としては珍しく、短い鏡筒に技術が詰まっているようでワクワクしたらしいね。

コーチ:最近はワクワクするような望遠鏡がないですね。では問題のヒント、「単位は度」です。

少年C:アメリカニューメキシコ州の気温の変化!!

少年B:ニューこしがや??それって、社会的な地位が駄目になる可能性があるけどできれば内緒で続けたいと思う人が訪れるホテルニュー越谷のこと??

コーチ:Bくん、こじつけるねえ。この意味が分からない人はホテルニュー越谷で検索してね。で、ニューメキシコの気温はその数字に近いです。米国で使われている華氏を摂氏に直すと5012010℃~49℃。。。あり得ますね。

少年B:49度なんて暑すぎて死んじゃうんじゃないの?

コーチ:メキシコに最近行かれたutoさんは48度を経験したらしいのですが、吹いてくる風が熱いだけでそれほど不快じゃなかったそうです。日本の梅雨の方が何倍も不快とか、、。
さあ皆さん、問題の答えはどうですか?

少女A:アイピース??

コーチ:そうです。これらはアイピースの見かけ視界の値です。その昔は50度でもそこそこ広いという認識でしたが、1980年頃に82度のナグラーが登場し100倍で月全部が見えると評判になりました。その後100度、110度、120度の広角アイピースが出ると同時に10万円を超える超高級アイピースも普通に販売されるようになったのです。
これらが好きな広角アイピース病感染者の多くは大口径ドブ依存症や双眼病という合併症も併発していて大変なんです。

少女C:治療薬はあるの?

コーチ:一度発症すると駄目ですね。合併症併発の人はそれらを運ぶための車を新調したりして1千万円以上のお金が飛ぶこともあるようですよ。一生に一度だからという自分への言い訳が口癖です。

少年B:コーチ、今日の薀蓄は?

コーチ:じゃあNGC3424/3430を導入して

少年A:なんだか淡いけどたれ目の人のように見える
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コーチ:これは某師匠が笑っているように見えるのでつるべアイと言います。命名はKさん。

少女B:そう言われると見えなくもないね。

コーチ:これを見た加賀千代女が「朝顔につるべとられてもらひ水」を詠んだというのは有名な話ですね。

少年B:ほんとかよ、きっと俺が生まれる前の話だし、、。

おしまい

昨夜は様々な地形を観察することができましたが欠け際のWrinkle Ridge(しわ)も素晴らしかったです。
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地形の名前はよくわからないのですが、何だか不気味さみたいのがあって面白かったです。

ところで今度の水曜は皆既月食。
天気は怪しいのですが予定通り45㎝ドブでの観察を中心にする予定です。
記念写真としてタイムラプス動画も撮影するのですが、皆既中の月の明るさは満月の数万分の1くらいになるので、途中で何回か露出の変更が必要となります。自分のこれまでの経験やネット、過去の天文年鑑等のデータを基に現在エクセルで撮影計画を作成中です。
こんな感じに↓
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左から3列目のオレンジの時刻で露出の確認をする予定ですが、一度のタイムラプス撮影で7コマ(-3EV~+3EV)撮るので少々の手抜きはできると思っています。

昨夜のアルデバランと月の接近の動画です。
できれば全画面でご覧ください。アルデバランの強い光が表現できていませんけど、星のちらつきがよくわかると思います。
このアルデバランが小さくなった瞬間(気流が良くなった瞬間)に月面上の小さなクレータがめちゃめちゃ見えていました。

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今日のアルデバランと月の接近、全く期待していなかったのですが、ドブで最初に200倍で眺めた時に眼に飛び込んで来た金色の輝きに息を飲みました。
「明るい!!そして綺麗!!」
透明度がかなり良かったので月の輝きに全く負けていませんでした。
星食より近くを通過する方が私は好きです。
ほんとにエキサイティングでした。
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写真ではアルデバランの像が暴れていますが、シーイングがかなり良く、恒星のディスクが小さかったので回折リングの暴れが目立ちました。

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上の写真で判りますように気流はこの時期としては最高でかなり細かいところまで見えていました。

冬は確認が難しいConcentric CraterのHesiodus Aも楽勝。
Copernicusの周りのクレーターチェーンのみならず、単独の小さなクレータが数えきれないほど見えていました。

北部はPlatoのCraterlets(小クレーター)も5個確認。欠け際の砂粒で形成されたような地形も素晴らしかった。

本日は寒かったので月食の観察・撮影のリハーサルを行うのみの予定だったのですが、思わぬ収穫でした。

今晩は帰宅後すぐにカメラとポタ赤をバルコニーに出してタイムラプス撮影をしました。3分間隔で9回の無人撮影。
その間にお風呂に入って温まりました。
それを重ねた写真がこれ↓星の動きに合わせて追尾しているので、このブレは月の星に対する相対的な動き(月の公転:1時間で月1個分)になります。
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ニコンD3s 200mmF2.8開放。クロップモードで撮影(300mm相当)
7コマのオートブラケット(-2EV~+2EV)を利用し、適正露出を探りました。

極軸のずれとカメラの重さによるたわみの影響が若干出ているようですが、月食にも何とか使えそうです。

先日紹介しましたように皆既月食と地上構造物を同時に撮影するにはその構造物の高さを1.73で割った距離から狙うと良いです。
スカイツリーなら634÷1.73=366mのところだとスカイツリーの先っぽに月が並びます。
高さが20mのお寺の屋根と一緒に写すならカメラの位置を地面から1mだと仮定すると(20-1)/1.73=11m離れたところから撮影しましょう。
 
スカイツリーのような大きな構造物だとネット上の地図で方位もわかるので机上でプランできますが、低い建物だと現地での事前確認が必須ですね。そんなあなたに耳寄り情報!
 
今週の土曜(1/27)1824分頃の月齢10の月の地上からの見かけの位置は、1/31における皆既月食の食分最大の時の位置に大変近いのです。
これにより月食当日の月と構造物の位置関係を事前に確認することができます。
1/27は土曜日だし、少し早めに行けば足元の確認もできるのでイイですよね。
(文が長くてすみません)
 
上のことは私の調査結果であり間違っているかも知れませんので、詳しくはご自分で天体シミュレーションソフト等でご確認ください。
 
本調査は皆既月食時の月の赤緯を調べ、それと同じ赤緯の明るい天体を探しました(明るくないと都会の人は対応できないし)。オリオン座では低すぎるし、双子の1等星では高すぎる、、。見つけたのがおうし座のアルデバラン。
この一連の検討の中で月がアルデバランに接近する日があることがわかり上記レポートを書いたのです。
もし1/27の天気が悪くても他の日にアルデバランで構図等を確認できます。

写真は2015年4月にシアトルで写した皆既月食です。
ずっと曇っていたのですが、10秒ほどだけ雲が切れ、写すことができました。
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毎週日曜の夜は高校生とバスケットボールをガチで行っているのですが、月がとっても綺麗だったので、バスケの前に30分ほど月の観察をしました。
昨夜に続き、気流はこの時期にしては良い方で300倍程度で無数にある小さなクレーターを楽しむことができました。
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写真のように特に南北の極付近がすごかった。
小さな粒々が地上の遠くの夜景のように輝き、それが10分もすると変化してくる、、。数も増えてくるし、、。

薄着だったのですが、寒さも忘れるほど集中して観ました。

その後のバスケットも絶好調。ミドルシュートの成功率は8割以上で超気持ちがイイ夜でした。

皆既月食を地上の風景と一緒に写すと個性的かつ印象的な写真になりますよね。
しかし今回の月食は比較的高度が高いので(色等の観察には良いのですが、)風景と一緒に撮るのはそれほど簡単ではありません。

月食まで10日に迫りましたので、効率的に撮影地を決定する為の自宅でのロケハン方法について記載いたします。これは米国での短期撮影旅行の際に実践し、ある程度の結果を残したことに基づきます。
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①まず、一緒に写したいものを決め、その高さを調べる
背が高く印象的な構造物がイイですね。おすすめはスカイツリー(634m)や名古屋テレビ塔(180m)などです。ここではスカイツリーを例にして説明していきます。

②撮影地までの距離を設定する
1/31の月食は食の最大の時の高度が概ね60度です。スカイツリーの最上部が60度に見える位置は634m÷tan60°=634÷1.73=366m
tanとは三角関数のタンジェントのことで、iPhoneだったら電卓を横向きで使用すれば計算できます。
高度が50度の時にスカイツリーの最上部に合わせるのでしたらtan60°を50°に変更するだけです。因みにtan50°は1.19です。

③ネット上の地図ソフトで2点間の距離、方位をもとに撮影地を決める
グーグルマップでも距離を確認しながら場所を決めることができます。撮影地の候補が決まったらストリートビューで確認してみましょう。

④ストリートビューの画像に月をプロットしてイメージを作る
使用するレンズの画角を考慮してシミュレートしてみましょう。
スカイツリーだったら隅田川のほとりで中望遠を使うのが良さそうです。

⑤可能なら事前に現地で星を写してみる
自宅でのシミュレーションが終わったら、事前に現地に出かけて皆既月食と同時刻の星の位置を確認しておきましょう。都心でもレグルスぐらいだったら望遠レンズで確認できると思います。星の光が弱ければ、数十枚撮影して比較明合成で星の動きを線状にするとわかりやすくなります。


因みに私は自宅でドブによる観察をメインにするので風景写真は撮らないつもりですが、シミュレーションだけは実施して遊んでみようと思います。

以下は私がニューヨークで写した月の写真です。何れもJazzクラブへの移動の限られた時間に治安の良いところから写すという制限がある中で、最大限の結果を引き出せたと思っています(旅行前に入念なシミュレーションを実施しました)。

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夕方に月を観た後は家の中で家族と過ごし、望遠鏡をバルコニーから片付けるついでに薄雲越しの散開星団や二重星の観察をしました。

最も印象的だったのはβ Mon。
2.0等星のオリオン座のSaiphが見えないこともありましたが、望遠鏡の視野(Naglar-4-22mm with Paracorrの106倍)内で消えることがなく、美しい輝きを放っていました。
下はそのスケッチですが、輝きの表現ができていません。
まだまだ研究が必要ですね。
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β Monの他には145 CMAやNGC2301, 2362, M48やM93を観ました。
なかでも久しぶりに観たM93は薄雲が少ない領域で微光星がたくさん見えて圧巻でした。

ところで全豪オープンは大阪なおみが3回戦を突破しましたね。
体重を7kgも落としてコンディションも良さそうです。
相手に差し込まれた時にたまに出すキャッという声がすごくかわいい。そんな時はたいていポイントを取っちゃうのですけどね。
勝利後のインタビューは観客にかなりウケていました。サービスのノータッチエースもたくさんあってかっこよかったです。
4回戦はNo.1シードのHalepとの対戦ですが、彼女は3時間45分にも及ぶフルセット(4-6/6-4/15-13)の試合を行った後ですし、脚に故障がありそうですので、本日のようにサーブが決まれば勝機も訪れそうです。

本日は綺麗な夕焼けが広がる中、月齢3の月の観察をしました。
薄明中ということもあって、気流はこの時期にしてはとてもよく、350倍くらいまで上げて大迫力の月面を楽しむことができました。
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どの地域も面白かったのですが、写真の月面南部のとぎれとぎれの地形は特に印象的でした。
写真の質はかなり低いのですが雰囲気はわかっていただけると思います。

やっぱり月面は300倍以上で観ると引き込まれますね。

過去のオーロラシリーズの続きです。
冬の星座の中に淡く広がるオーロラ。
肉眼ではほとんどわかりませんでしたが、、。
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よく見かけるオーロラの写真は星の光を消してしまうほど明るいものが多いので、こういうものも良いかなと思っています。

タイムラプス撮っておくんだったなあ。

昨夜は銀河の他にもややマイナーな球状星団や惑星状星雲も観ました。

自宅は特に南の空が明るいので直視(Direct Vision)では薄い青色のディスクが見えるだけでしたが、そらし目(Averted Vision)でじっくり見ると中心星や内部の構造が見えてきて特に南側が明るいのが判りました。

下に載せたのはNGC3242木星状星雲のスケッチです。
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スケッチだけでは見えた感じが表現できなかったので、PCで着色し、若干コントラストを落としてみました。
凄く淡いのですが、Leica Zoomの230倍で観た感じに近いです。

この星雲までの距離は1400光年と言われたり、2500光年だったり3600光年だったり、、。
まだよくわかっていないようです。
 

昨夜は雲が絶えず流れる天気でしたが透明度がとても良い時間が少しだけですけどありましたので、しし座、おとめ座、かみのけ座付近の銀河の観察を2時間ほどかけて楽しみました。

春になると花粉や黄砂等の為に透明度が落ち、45cmドブでも11等級より暗い天体はほぼ見えません。しし座トリプレットのNGC3628も見えない日が多いです。

しかし昨夜は3628の暗黒帯やM64の黒目やマルカリアンチェーンに属する銀河の特徴や子持ちのグルグルもよく把握できるほど素晴らしい透明度でした。(肉眼では3等級がやっとでしたが)。

面白かったのはしし座のお尻の方にある200倍の視野に楽に入るトリプレット(NGC3605/3607/3608)です。
3605は12.3等級ですけど形までよくわかりました。
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興味深いのが天体までの距離(写真のMLYは百万光年という意味)で、NGC3607と3608は7600万光年で同距離なのです。
大きさ、明るさが同程度ならば距離も近いことが多いのですが、200倍の視野に入る2つが衝突銀河やヒクソンコンパクトでもないのに同距離というのは珍しいような気がします。これについてはもう少し調べてみようかな?

コーチ:え~、今日は遠征地などでたまたま隣り合わせになった初対面の人が、どんなことに興味を持っているのか知る方法を紹介します。

少年A:初対面の人が興味を持っていることを知ってどうするんですか?

コーチ:何かを話すきっかけになるし、相手が自分より知識が乏しかったら上から目線で話ができるんだ。

少女A:なんか、いやらしいね。

コーチ:天文に限らず大人の世界なんて自慢とやっかみだらけだよ

コーチ:じゃあ、はじめるね。遠征地で隣になった人にぎりぎり聞こえるような小声でこうつぶやいてみましょう。
「次は4565にしようかな?それとも3521?やっぱ3115の方がいいや」

少女B:何の数字?

少年S:それって春の銀河のNGC番号だよね。

コーチ:さすが初登場S君、よく知ってるね。隣の人がこの番号に反応したら、たとえ6cm屈折望遠鏡しか持ってきていなくても銀河の観察又は写真撮影が得意な人で、天文初心者ではなく、マニアのカテゴリーに位置付けされる人です。

コーチ:じゃあ次は
4594, 4472, 4303、、。」

少年C:難しいなあ。これらも春の星雲・星団っぽいけど、、。

コーチ:これは前から順番にM104, M49, M61NGC番号なんだ。これに反応し、メシエであることが判る人だったらかなり凄いマニアか、ちょっとした変人かの何れかです。
次はこれっ
38万、15千万、4.3…遠いなあ!」

少女M:わかった、月や太陽、α健太売りまでの距離だよね。わたしはママと一緒にお洒落して勉強会に出かけているので知ってるよ。

コーチ:Mちゃん凄いね。でもまた変換ミスしているよ。これらの数字に強く反応する人は天文ソ○リエや天文○定などの初級クラスを目指して勉強している可能性があります。ですから太陽系の天体や星座に関する質問をすると喜んでいろいろ教えてくれます

少年B:コーチ、僕も考えた。こんなのどう? 90 /55 / 82


コーチ:B君、いやらしい目をしているよ。それってアグネス・ラムだよね。

少年B:すっげえ、じゃあこれは? 81 / 57 /81…これは難しいよ


コーチ:可愛かずみでしょ。彼女が表紙になっているGOROはオークションでそこそこの値が付いているんだ。

少女B:私のママの髪型が彼女にそっくりなの。でも周りからは河合奈保子?って言われるみたい、、。

少年A:そろそろ話を元に戻してよ。

コーチ:そうだね。では「62/70/80/81/103/105/115」

少年B:わかった。コーチの腹囲の変化の記録

少女A:きっとそうだわ。でも胸囲かもよ。

コーチ:みんなアイドルの話から離れられないようだね。じゃあ、ヒントを出すよ。「直径」

少年S:ビクセンの屈折望遠鏡ラインアップじゃない?80mm81mmを区別しているところがいかにもこだわりの強いビクセンぽいよな。


コーチ:よくわかったね。

少年S:父がビクセンのカタログを集めていたので。昔のカタログでは屈折望遠鏡の写真には天頂プリズムが付いていて下保茂先生のコメントなんかが載せられていたよね。

少年A:そうそう、ビクセンのカタログは眼鏡屋さんでもらえたらしいよ。一方で、TS式望遠鏡のは切手を数百円分送らなければもらえなかったんだよね。

少女C:この数字に反応した人への対処法は?

コーチ:ビクセンって実は高性能だよね。私も以前にポラリスR(10cmF10反射赤道儀)を持っていてOR6mmとの組み合わせで木星の縞が驚くほどよく見えたことを記憶しているんだ。と言いましょう。タカハシやテレビューの話はしない方が良いと思います。


コーチ:さて次の問題
2414 / 2814/ 3514 / 5014 / 8514

少年A8000番台があるのでNGCじゃないし、あっ、これっ下2桁の14がポイントのような気がする!

コーチ:良い視点だ!

少年B:死点??クランクシャフトの話?

コーチ:良いボケだ!!

少年S:ボケ?? それってカメラのレンズのことじゃない??大口径単焦点レンズ。utoさんも大好きだよね!

コーチ:正解!これに興味を持っている人はレンズ沼にはまっている可能性があります。

少女A:レンズ沼??

コーチ:病名の一種です。他には双眼病、広角アイピース病、日食病、南天病などがあります。双望会に行くと一気に感染する恐ろしい病気です。
レンズ沼にはまっている人が持っているレンズに金色の線または赤い線が入っていたら、こだわりがかなり強い人のようです。

少年A:金色や赤の線って何?

コーチ:純正ってことです。価格が凄いよ!!こういう人たちには「恐ろしくシャープだし、とろけるようなボケが素晴らしい。」という言葉で決まりです。

少女M:こーちぃ、そろそろ天体の話をして!

コーチ:じゃあNGC3395/NGC3396を導入して

少年・少女:はーい


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少女M:こーちぃ、何も見えません。

コーチ:蓋は外しているし、アイピースもまともだし、おかしいな。

少年A:コーチ、Mちゃんサンプリズム付けている!

少女M:えっ、駄目なの?ビクセンのカタログの写真見て真似したのだけど、、。

コーチ:サンプリズムとサングラスは外してね。それからフィンガーファイブのあきらくんのサングラスもね。

少女M:見えた。誰かが睨んでいるみたい。

コーチ:そう、これらは悪魔が睨んでいるみたいですので我々はデビルアイと呼んでいます。名付けたのはKさん。

少年B:これを観た人がデビルマンの歌を作ったんでしょ。

コーチ:残念。これを観たEvansがワルツ フォー デビルを作曲したのです。

少年B:ほんとかよ。俺が生まれる前の話だし。。

コーチ:といったところで今回はおしまい。次回もこの続きをやりますね。

1/31に久々に皆既月食が見られますね。
 
私は自宅で45cmを使って月の色の変化を楽しむ予定です。
最近はターコイズ・フリンジという現象が話題の中心になっていますが、ある幅がブルーに見えるという先入観は捨てた方が良いと思います。
先入観があると他のものが見えなくなるので。
 
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(上の写真はシアトルで撮った2015年9月の皆既月食)

本影食が始まると暗部と明部の境界付近においてターコイズブルーのみならず様々な色が見られます。黄色、黄緑、青緑、オレンジ等、、。
その透明感がある微妙な色は写真では確認困難ですので是非肉眼で観察してください。できれば大きな口径で。
アイピースによって色の見え方も変わりますので、いろいろ試してみるのも良いと思います。
 
私がこれまでで最も色が綺麗だったと思ったのは1989年2月の皆既月食です。
夜中に16cm反射で観察したのですが、天体観察になじみのない友人たちもあまりの色の複雑さ、鮮やかさに釘付けとなってしまいました。色はかなり広範囲にわたって見えており、特に本影に入る前の地域が良かったです。
 
 
それから皆既月食の約30時間後には月がレグルスを隠します。
私が住んでいる中部地方では接食となりますが、見える場所まで車で1時間もかかりますので、出かけるのはやめようと思っています。
接食はこれまで何回か見ていますし、、。

最近は天文現象を英語で示すのが流行っており、接食をわざわざグレージングという判り難い言葉で表現する方がおられますが、正しくは(Lunar) Grazing Occultationです。Grazingという単語一つでは米国ではほぼ通じませんので、英語を使いたかったらしっかりGrazing Occultaitionと言った方が良いです。ひとつの単語だけを使いたかったらGrazingよりGrazeの方がまだ通じやすいようです。
まあ米国人に伝えるつもりでグレージングという言葉を使っているのではないのでしょうが、、。

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