2018年09月

長時間露出が多くなる天体写真屋にとって、三脚の使い方というのは大変重要ですが、ネットをくまなく探しても定量的に示したものは見つかりませんでした。

これから数回にわたり、精度良く(ガタが少なく)作られているGitzo Traveler GT1541T with Markins(雲台)と重いカメラの代表であるNikon D3s with 70-200mmF2.8を題材にした力学的考察を行います。

まずはWorst Case(最も弱いケース)に対する考察。
イメージ 1

イメージ 2

足を最も縮めた状態で写真のようにカメラの重心と三脚の重心位置にオフセットがある場合です。すぐに倒れてしまいそうですよね。
この場合のそれぞれの脚に作用する荷重を力学的釣り合いの式を用いて計算したものが以下の図。
イメージ 3

カメラから最も遠い脚には僅か210gしか重量がかかっておらず、カメラ上部に横向き荷重である120gを加えると倒れてしまいます。

次にカメラがどれほどの重さになれば倒れるのか計算してみました。
イメージ 4

三脚が倒れる時は最も遠い脚に作用する重量が0になる時ですが、その時のカメラ重量は5.7kgでした。実物で試してみたのですが、5.7kgまでは行かないものの、まあまあ同じような値でした。

Gitzo GT1541Tの耐荷重量は8kgで、5.7kgはそれより4割も小さいです。
因みに雲台の耐荷重量は30kgです。
賢明な皆さんでしたら耐荷重量が三脚を用いた時の全ての使用方法を保証するものではないことをご存知ですよね。

次回はカメラを縦位置にした場合の対処法について定量的に考察します。


絶対音感を持った人は、生活空間で耳にする様々な音が気になって仕方がないということを耳にしますが、大学時代からこれまで長年にわたり構造強度に携わってきた私は構造的に不安定なものを見かけると気持ち悪くなっちゃうんです。

最近の赤道儀にそんなものがあります。
それをデフォルメして図にしたのがこれ↓
イメージ 1

図の左のConfiguration1が昔から安定していると言われている赤道儀。架台~三脚部が大きな両手で包み込むように赤道儀をサポートしています。
この"手"の部分は一度その土地の緯度に角度を合わせるとその後はユーザーが触ることが無いので、無関心の方が多いと思いますが、しっかりサポートできていないと正しく天体を追尾してくれません。
その為、昔の特にT社やN社の赤道儀は必要以上に剛性が高かったです。

一方Configuration2は最近幾つかの赤道儀に採用されているタイプ。
構造の知識のない方はどの赤道儀のことだかわからないかも知れませんが、私にとっては上の図のようにConfiguration1とは大きな違いがあって、凄く気持ちが悪いです。

でもここからが重要!
私は気持ちが悪いのですが、決して駄目だとは言っておりません。
高級アナログプレーヤーもそうですが、最近は部品の工作精度が格段に上がっていますので、小さなモーターでも簡単に(スムーズに)駆動できちゃうのです。ガタや摩擦が少ないですからね。
小さな力でスムーズに駆動できるのであれば頑丈なサポートも必要なくConfiguration2でも充分に成立します。
そうすればサポート部のコスト・重量減の分を駆動メカに回すことができ、より滑らかな駆動が可能となるのです。(相乗効果ですね)。

この相乗効果によって従来型の構造様式から離れた構造になり、古い考えの私が気持ち悪くなっているのでした。

先日のツアー中、ツアイスの屈折に様々なアイピースを付けて評価を楽しんでいた時、最も驚いたのがこれ↓
イメージ 1

ビクセンの100mmファインダーアイピース。
何がすごいって、、。
アイレリーフがめちゃめちゃ長いんです。
天頂ミラーを付けた屈折望遠鏡を覗こうと接眼部に近づき、顔を下に向けただけ(腰を曲げずに)で見えちゃったのです。視野全部が、、。
面白い!!
ライフル銃のファインダーみたい。
でっかいドブに付けて月面を観たくなりました。スマホでのコリメート撮影もきっと簡単だろうなあ。

アイピースの外観も高級感があってイイ!!
一見の価値がありますよ!

新宿に行ったついでに村上春樹の小説にも出てきたDUGに行ってきました。

靖国通り沿いの入り口から地下に降りると、初めて訪れたのに何だか懐かしい感じ。
新宿という喧騒の中にありながら、昔ながらの落ち着いた感じの店です。
エスプレッソのアイスを頼み、Archie SheppとMal WaldronのDuoを聴きながら読書を開始。
イメージ 1

今日読んだのはSky&Telescopeの最新号(11月号)。NGC7331の近くの4つの銀河のニックネームが"ノミ"だったり"ダニ"だったりするということを初めて知り、無性に銀河を観たくなりました。

最近は禁煙の場所が多い為か、ここぞとばかりにひっきりなしにタバコを吸う人がいて、結構しんどかった。米国のJazzの店はほぼ禁煙なんですけどね。

帰りにヨドバシカメラに寄ってNikon Z7を触ってきました。
横にはD850が置いてあり、比較できるようになっていました。
D850よりは小さいけど思っていたほど軽くはなく、ずっしりした感じ。ファインダーは結構見易く、光学式と比べてそれほど見劣りはしませんでした。
ただ、シャッター音は私の好みではありませんでした。
良いレンズとの組み合わせで画質はD3sより高くなるのでしょうが、欲しいかと言われたらノーですね。10万円でも買わないと思います。
何だかフレーミングしてシャッターを切るという作業に喜びを与えてくれないのですよ。あくまで個人的見解ですが。

これもツアー中の写真。
雨上がりの定番、水滴の撮影です。
周りの草や木を普通に撮ってもうまくまとまらないのですが、水滴を使うと額縁効果が発揮されます。
イメージ 1

マクロレンズ無しでここまで撮れるニコン1はほんとに素晴らしい。もちろん、トリミングはしていますが。


ところで昨日は久々にバスケットをしました。
私が住む江東区は3ヶ所で個人参加可能なコート開放が行われています。
使用料は400円。これで4時間もの間、集まった人たちとシュート練習や8分間のゲームができるのです。
昨日は約30名が集まっていました。レベルは結構高く、高校、大学で鍛えられた感じの人が多かったです。(個人参加ですからそれなりに自信のある人しか来ないのでしょう)
私がバスケをするのは半年ぶりで、しかも大半の人が20~30代でしたので体力に不安がありましたが、思いの外走れ、決めるべきシュートは決まり、リバウンドもしっかり取れました。久々にやるとシュートがリングに当たらないエアーボールとかになっちゃうのですが、そんなこともなく満足できました。
今後も怪我には気を付けながらバスケをやっていきたいと思います。

昼も夜も天体を観るツアーは晴れ待ちの時間が長かったので、昆虫写真が増えました。
イメージ 1

上の写真はコオロギの幼生。
草むらの中なので一度肉眼で確認してもすぐに見失い、フレーミングが難しかったです。

次は葉っぱを食べてる甲虫。
イメージ 2

トンボももう一枚載せておきます。
イメージ 3


引き続きフルサイズ540mmF2.8相当での撮影です。
まずは色が鮮やかなこの写真
イメージ 1

コガネムシ?と思ったけど、どうやらカメムシの仲間の幼生のようです。
これもカメムシ↓
イメージ 2

バックの緑色も綺麗ですね。
二匹とも光を受ける角度によって色が変化します。
このキラキラした色の変化は鳥が苦手のようです。
写真撮っているといろんな疑問が浮かんできて、それをネットで調べることによって知識が身につきます。
30年前だったら百科事典や図書館が必要でしたが、、。いい時代になったものです。

今度はフルサイズ540mmF2.8相当で撮影。
色がとっても綺麗なイトトンボの仲間です。
イメージ 1
曇り空の薄暗い草むらではこんな綺麗な色でもあまり目立ちませんでした。

このあと飛んできた赤とんぼ
イメージ 2

アキアカネかナツアカネ、、。どっちだかよくわかりません。
連射すると顔の動きがコミカルで面白かった。写真は公開しませんが、、。

昼も夜も天体を観るTourの晴れ待ちの間、ニコン1に望遠レンズを付けて昆虫を狙いました。
最初の写真はこれ↓
イメージ 1
体長15mmほどのアブです。
2.5m位離れたところからフルサイズ相当918mmF4.8望遠で撮りました。
トリミング等画像処理は一切なし。
拡大すると若干の甘さが判りますが、空気感は出せたと思います。結構お気に入り、、。マニュアルフォーカスですが、カラーバランスはオートです。

2.5m位離れられると、昆虫に逃げられずに撮影できますよね。

このアブをいつものフルサイズ49mm相当で撮ると
イメージ 2

気色悪さが判るほどシャープですね。これはトリミングしています。
他にも色々撮りましたが紹介は後日。

先日、天体観察は忍耐と述べましたが、ホントにその通りのTourになってしまいました。3日間殆ど太陽が顔を出してくれなかったのです。(ずっと晴れ間待ち)

でも解散する寸前にわずかな時間だけ奇跡的に雲が切れました。
早速太陽望遠鏡を組み立てて頂き、観察をします。
最大口径は下の写真の23cm。
イメージ 1

太陽の高度が高かった為、這いつくばるような苦しい姿勢が必要でしたが、皆覗いた瞬間に思わず声を上げていました。
シーイングはあまり良くなかったのですが、光球面、彩層、プロミネンスとも凄くよく見える!
白色光では殆ど黒点が見当たらないのですが、この望遠鏡だと黒点の卵が点在し、その周りに渦ができているのが判る。光球面に花弁のようなもの等いろいろなものが目に飛び込んできて飽きることがありません。
地球より大きいプロミネンスは少しずつ変化しているのが判って迫力満点。
シーイングが悪いと大口径は小口径に負けるなんておっしゃる方がよくいますが、全くそんなことはありませんでした。

イメージ 2

23cmの他には15cmのシングルスタックと10cmのダブルスタックの2本を覗くことができましたが、どちらも超シャープで物凄い見え味。
ほんとに言葉にならないほどの感動です。

太陽望遠鏡はばらつきが多く、お二方ともフィルター等を厳選されたとのことで、やっぱりそれくらい頑張らなくちゃダメなんでしょうね。

僅か1~2時間ほどでしたが良い経験をしました。
皆さん、ありがとう。

2日目の朝もくもり。。。
でも雲が切れることを期待して皆さんの素晴らしい太陽望遠鏡が並びました。

まずは驚愕の23cm!!
イメージ 1
これっ、屈折ですよ!!反射望遠鏡ではありません。
赤道儀も巨大でバランスウェイトは1つ10kg!!
個々のパーツの重さはケースも含めると50kgにもなっちゃいます。私の細腕では車に積むどころか箱を浮かすことすらできない、、。
こんな一人で運ぶことが困難な望遠鏡を拝むことができただけで幸せでした。

23cmの隣には双望会で参加者を何度も唸らせたK_Nebulaさんの10cm(写真左)。
イメージ 2

オーナー1の10cmは1点アライメントの自動追尾。
重い鏡筒を載せてもバランスして安定する理想的な構造の架台に仕上げてられています。しかもバッテリー内蔵でコードレス。
超お洒落です。
イメージ 3


太陽望遠鏡と言えば双望会でお馴染みのじろーさんのものも外せません。
右はμ180-Hα太陽望遠鏡(赤道儀はマーク Xです)。左は数年前に度肝を抜かれた6cmです。
イメージ 4

ご覧のように全ての望遠鏡が超スタイリッシュ。
早く太陽出て来ーい!!


昼も夜も天体を観るというかなりコアな企画に参加させて頂きました(場所は事情があって伏せます)。
イメージ 1

私は電車で参加。現地ではK_Nebulaさんが待機していて、私を車で運んでくださりました(ありがとうございます)。

天気予報はいま一つでしたが夕方は雲が薄くなり、夏の大三角や月が綺麗でした。
イメージ 2
上の写真は先日紹介したニコン1 with 70-200mmF2.8+1.7倍テレコンバータのフルサイズ918mmF4.8相当で撮影しました。
あんまりシャープではありませんが、片手で楽に運べるシステムで、翌日から大活躍してくれました(天体写真じゃないのですが)。

夜になると次第に曇りはじめ雨の予報も出ていたので、組み立ててあったK_Nebulaさんの25inch(63.5cm)ドブソニアンも撤収することに、、。
最初の写真はその時のものです。

星空の素晴らしい所でしたので、この大口径ドブで色々見せてもらいたかったです。
その後はペンションで軽くお酒を飲みながら歓談。
イメージ 3
定期的に空の様子を伺いましたが、雲が切れることもなく翌日を迎えました。

昨夜、東京(江東区)の住まいの窓から捉えた21P/Giacobini-Zinner彗星とM36です。
イメージ 1

ニコン1 with 70-200mmF2.8でフルサイズ540mm相当。トリミングはしていません。
露出は2秒。ポタ赤に載せたけど極軸を合わせることができなかった(見える空が狭かった)ので、固定撮影みたいなものです。
本システムでは絞り値をいじることができないのでF値は2.8開放。その為星像が汚くなっています。
でも撮影は手軽なのでいろいろ遊べそうですね。

この彗星、今が明るさのピークの筈ですが、既に減光し始めているのではないでしょうか?
下の写真は上の写真のトリミング像
イメージ 2
36mm双眼鏡では確認できませんでしたし、近くの8.9等星よりも暗く思えます。

昨夜は全国的に天気が悪く、ネット上では報告が見つからなかったので、今後の他の方々からの報告を待ちたいと思います。

ところで今回使った器材の写真はこれ
イメージ 3

三脚が華奢にみえますが、Gitzoのトラベラーです。

世間はフルサイズ・ミラーレスに話題が集まっています。でもしばらくはニコン1フォーマットに拘りたいと思います。

ニコン1は全てのニッコールレンズを取り付けることができますが純正のアダプタだと1/3秒以上の長時間露光ができません。
そこでサードパーティのアダプタを使い、少しだけ工夫をして長時間露光できるようにしてみました。
まだ天体は撮っていないけど夜間に照明を落として6秒間露出して撮影した結果がこれ↓
イメージ 1

絨毯の上に置いたクォーター。
540mmF2.8相当だと被写界深度が浅いですね。

このシステムで彗星を狙ってみます。来週末は晴れてほしいなあ!!

先日米国訪問された安倍首相が、給油の為に立ち寄ったシアトルで行かれたというレストランで食事してきました。(シャキールのお誘いで彼のポルシェで行きました。1週間ほど前の話です。)
イメージ 1

場所はシアトル・ダウンタウンの対岸。ダウンタウンが一望できるとても美しいビーチの一角です。
店の人に「安部夫妻が食事されたテーブルはどこ?」と尋ねると、1階の特別室とのこと(一般人は2階で食事します)。
見たければ勝手に行けとのことだったので、写真撮ってきました。
素晴らしい眺望ですね。
先日まで山火事の煙で覆われていましたが、ようやく視界が良好になってきました。

下の写真は受付のところに飾られていたもの。
イメージ 2

さて、食事の味はウェイトレスのお薦め海鮮サラダはボリュームがあってなかなか美味しかったです。
でもメインで頼んだシーフードてんこ盛りのスープ(?)はいま一つ。
イメージ 3

味はいま一つでも夜景は凄そうですね。
機会があったら夜に行きたいと思います。

↑このページのトップヘ