2019年05月

5/5()10時ごろにSpringhills Farmを発ち、一人でPerthに向かいました。他の人たちはもう一泊です。
ホテルのあるPerthから移動してPinnaclesまたはLancelin海岸で星景写真を撮ることを考えましたが面倒に思い、Perth DowntownKings Parkでのんびりすることにしました。
抜けるような青空。インド洋からの海風が爽やかで気持ちいい。
見えているのはインド洋に注ぐスワン川です。 
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当日は特にすることが無かったので時間を気にせず、屋外のカフェで美味しい魚料理を食べながら風景や観光客をぼーっと見てました。(至福のひとときです)
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今は行楽シーズンではないのか?それとも人口が少ないからなのか?
人や車が少なく落ち着いた雰囲気です。

さて、2日間に及ぶ休憩無しの星の観察でほぼ満足したので、3日目の晩はのんびりと銀河浴。肉眼や双眼鏡で天体を探索したりしました。
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そして時折「今日のωはいかが?」とか「今日のタランチュラですよ」とK_Nebulaさんが声をかけて下さるので覗かせていただき、前日と同様「凄い凄い」と絶叫しまくりでした。

接眼鏡を覗いている時に、連日の疲れが若干あったのか私は傾斜地に置かれた小さな踏み台の上でバランスを崩して転倒してしました。
倒れる瞬間、望遠鏡にしがみ付いてはいけないと思ってはいたのですが、右手がシュラウドを叩いてしまいました。
その結果、お手製のシュラウドサポートが破壊。ほんとに申し訳ありませんでした。踏み台や脚立から落ちると怪我したり大切な望遠鏡を壊したりするから気を付けなければなりませんね。
油断していました。

翌日は一人でパースに戻り、様々な活動をする予定でしたので、12時頃には寝床に着きました。
でも3時には眼が覚め、再び星を観ようとしましたが、生憎の曇り空。そのおかげでゆっくり休むことができました。

南天の星空に関するレポートはこれで終わりですが、まだまだ豪州のレポートは続きます。へんてこりんなエピソード満載ですので、引き続きお楽しみください。

南天オールスターズの輝く第1位はタランチュラ星雲とその近傍の天体です。

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タランチュラ星雲は20年前から不気味だと思っていましたが、今回20cm/40cmで観てもやっぱり不気味でした。
Zambuto 40cmでは大きく口を開けたクモ!!というよりクモの形をした巨大なロボットに見えました。20cmによるこのスケッチはちょっとショボいですが、、。
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よくSF映画に出てくる宇宙からの侵略者的な感じで、今にも飛び掛って来そう、、。
クモの前方にはキラキラした財宝のようなNGC2100散開星団。それをクモが狙っています。
周囲の散光星雲と小さな散開星団は戦闘時に地面に散らばったものとそれらが燃えているように感じられます。
タランチュラから遠く離れたところも燃え盛っている、、。
ここには114個のNGC天体があり、20cmでもかなりの天体が確認できるので、それを一つ一つ見ていくだけで軽く一晩かかります。
 
タランチュラはノーフィルターで充分楽しめるのですが、UHCO-IIIを使うとまた違った味わいになります。
特にO-IIIではタランチュラの骨格がよりシャープになり、精悍で強そうでした。いや強そうという単純な言葉では表現できません。「凄さに言葉が出なかった」がこの時の正直な感想です
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写真は低空の大マゼラン雲を90秒ほど露出で撮ったものです(眼視のイメージに近づけるため画像処理なし)
南天オールスターズの1位は、ほんとにいつまでも観ていたい!天体です。

昨日、南天オールスターズ第3位として紹介したMilkywayは1位じゃないのか?という意見もありましたが、これから紹介する2位、1位よりワクワク感不足していました。
もちろん主観ですけどね。

さて、南天オールスターの第2位はηカリーナ星雲です。
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この巨大な花びらのような星雲は肉眼、双眼鏡、望遠鏡の何れで観ても全く飽きず、ワクワクします。1年半のブラジル滞在中はほぼ毎日この天体を見続けました。
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一見、暗黒帯のように見えてもそらし眼ではガスがうねる様に存在し、淡い星がガスの中で見え隠れする様子がわかり大変興味深い。
内部にTrumper15/16Collinder228Bochum10といった小さな散開星団が点在していてそれらを見るのも楽しいです。
これらやや濃いガスの中にある淡い星々は写真では消えてしまうので、眼視がいいですね。
また、WR24, 25といったWolf-Rayet Star (ウルフライエ星:大変重く高温で明るい青色巨星でこれまでまだ300個しか発見されてない)が存在しているというのも加点要素です。
 
下にスケッチを載せていますが、全く描き切れませんでした。このスケッチはノーフィルターによるものですが、UHCO-IIIを用いると異なった表情も観ることができます。
明るいのでフィルターワークも楽勝。
 
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ほんとに見所満載の星雲で、いつもワクワクしながら観てしまいます。

南天オールスターズ第3位は我がMilkyway銀河です。

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20年前の8月にブラジル・サンパウロから車で4時間くらいのところの内陸で見上げた天の川は生涯忘れられないものになりました。
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北東にはくちょう座の北十字、南西にみなみじゅうじで、天頂に銀河中心部。
M7散開星団が満月のように明るく輝き(上の写真でも明るいのが判りますよね)、暗黒星雲を多数抱えたさそり座やわし座付近の銀河はアマゾン川のように広い!

幅がやや狭いケンタウルスやみなみじゅうじ、りゅうこつ付近の銀河は様々な天体が肉眼でもわかって超豪華。
この豪華さ、スケール感は写真では絶対に表現できないものの一つです。
 
今回のオーストラリアでも明け方に同じ構図で観ることができましたが、今回は明るい木星のおまけ付き!
ゴージャスさに華を添えています。
これを全身で浴びる銀河浴、、。たまりません。
2日間、休憩なしで星の観察ができたのも、頭上から降り注ぐ銀河のエネルギーのおかげじゃないかな??
 
当地のシーイングがかなり良かったこともあって星が全く瞬きませんでした。肉眼での天の川探索ではそれが災いし、巨大なキャンバスに油彩で描かれべっとりとした感じに見えました。
小さな星が瞬くともっと臨場感があって私が宇宙の中にいると実感できたのですが、、。(もっとも地球外では星が瞬きませんけどね)

昨日は羽田空港離着陸の航空機の経路がいつもと違っていたので、私の住まいの窓から多くの飛行機が見られました。
1時間ほどで40機以上撮影しましたがその中での選りすぐりを3枚載せます。

最初はANA-ANA
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フルサイズ500mm相当で撮影。
以前に米国のエアーショーで培った技術で離着陸機の両方をGet.

因みに5年前に撮ったブルーエンジェルスの写真はこれ↓(結構な自信作)
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昨日はJAL-JALも撮れました。
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それからAir-Do-Air-Do
ちょっと小さいのですが
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こんなのが部屋から撮れるとは自分でも驚きました。

トラベルドブを豪州で3日間使用してみて色々と問題点が見えてきました。
そのうちの一つがトップヘビー。
バネでバランスをとっていますが、トップが軽い方がオペレーションは楽です。

私は光学ファインダで導入するのが好きですが、流石に50mmのものは重すぎるので、たまたま持っていた30mmのファインダを用いることにし、軽い木材による結合/支持部を作ってみました。

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写真のように超シンプルです。方向調整用ネジも省略しています。
調整は取付ベースの水平面内回転とファインダの上下方向回転で行いますが、こんなもので充分です。

このファインダのおかげで、東京の空でもダブルダブルを瞬時で導入できました。

話は変わりますが、昨日スケートボードの日本選手権のテレビ放映がありましたね。
五輪種目にもなっていますので、私もしっかり観戦しました。
解説者が「かっこいい」と連呼する演技でも結構地味です。スローで観ると凄いことをやっていることがわかりますが、素人には難しいです。
通ぶりたい私にはぴったりなので、これから勉強していこうと思います。
この種目は10代前半の人が多く、10歳の女の子が上位にいたりします。彼女たちの笑顔はかわいいですよ。

今日のスカイツリーはアメリカ大統領の来日を記念した特別ライトアップ。
星条旗をイメージしているようです。
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綺麗ですね。
スカイツリーの左側には木星がいます。
右側にアンタレスがいたのですが、ソフトフィルター越しではうまく写せませんでした。

南天オールスターズ第4位はω星団です。

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先日紹介したとおりK_Nebulaさんのあまりにも凄過ぎる40cmドブで、これまで経験したことが無いほど良像の大迫力な球状星団を拝見することができ、その時の様子がしっかり脳裏に焼きついています。
特徴的なスターチェインや星の固まりが見られるわけでもなく、どこを見ても星の洪水のみ。先日紹介したNGC104もそうでしたが。
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中心近くの星の隣の星との平均距離は0.1光年だそうです。光の速さで1ヶ月ほどで隣の星に行けちゃう!!
また、ω星団の年齢は120億歳と推定されています。年寄りですね。
この天体が4位になった理由はどんな機材で観ても楽しめるところですね。肉眼でも双眼鏡や望遠鏡でも、、。
でもBest 3に入らなかったのはおまけやこれといった特徴が無いからです。
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昨夜は近所の公園に行き、20cmトラベルドブで木星、土星、月等を眺めました。
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広大な芝生エリアは手入れがいま一つで草が伸び放題。このあたりは米国と全く異なります。米国はど田舎で人が通らないところでも芝生の手入れは完璧です。法律で縛っていますからね。

望遠鏡は背が低いので敷物の上に胡坐をかいて低空の空を眺めました。

木星は大赤斑のところに縁取りのようなところがあり、結構珍しいとSky&Telescopeに記事にありましたので大赤斑がこちらに回ってくるタイミングで観察開始。
丁度大赤斑のところからイオが離れようとしていてチャーミングでした。(写真もスケッチもありません。ごめんなさい。)

肝心の大赤斑近辺の様子ですが、気流の状態がいま一つでよくわかりませんでした。
シュラウドを付けなかったので迷光が酷くてコントラストが上がらなかったというのもありますが。

月はまだ15度くらいの低空でしたが、それなりに楽しめました。45cmとは比べ物にならないほどショボいのですが、大きな地形の様子はしっかり把握できます。
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面白かったのは上の写真に示したZollner付近。まるで起伏があるかのようで珍しかったです。詳細を観察しようと思ったけど低空過ぎて覗く姿勢がしんどくて頑張れませんでした。

その後、土星、ダブルダブル、アルビレオ、ミザールを味わって2時間ほどの観察を終了しました。

南天オールスターズランキングもいよいよベスト5です。
第5位はNGC104/121球状星団
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NGC104は小マゼラン雲のところにある大きさ50分の大球状星団。
M13の2倍以上で肉眼でもくっきり。
今回はこれまでに見たのよりも黄色い感じがあまりなかったという印象です。

この星団のすぐそばには大きさ1.5分、光度11等の球状星団NGC121があり、それがとてもかわいい。
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20cmでも球状星団と充分に認識できました。上のスケッチの品質が悪くてすみません。

ちょっとした“おまけ”が私のランキングの加点要素です。

南天オールスターズ第6位はNGC5128 ケンタウルスA
全天で5番目に明るい銀河でかつ巨大なダストレーンがあります。

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この天体も特殊で何とも不気味です。
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スケッチは高度がかなり低い時にとったので詳細が見えていません。明け方で疲れていたし、、。

K_NebulaさんのZambuto鏡ではダストレーンの複雑な様子が把握でき素晴らしい眺めでした。
望遠レンズで撮ったこの写真では、銀河が大きく広がっているのが判ります。
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銀河といえば、つる座の銀河カルテット(NGC7582, 7590, 7599, 7552)も興味深いです。
南のうお座のフォーマルハウトの南にあり、日本でも観ることができます(ω星団より高度が高い)が、南半球で観た方が絶対にイイです。
 
NGC7552を除く3つの銀河は形や配置がしし座トリプレット(M65, M66, NGC3628)を連想させます。
しし座よりやや小ぶりですけどね。
 
10cmクラスでも形は判りますが、K_NebulaさんのZambuto 40cmでのこの銀河は別格。
真っ黒な背景に下のDSSDigital Sky Survey)写真より詳細が見えて圧巻でした。
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NGC55(大きさ30x3)及びケンタウルス座のNGC4945(大きさ234)といった馬鹿でかい銀河も好きです。
どちらも日本から見えますけどね。
 
南天は散開星団や散光星雲が賑やかで楽しいのですが、星雲・星団よりも遥かに遠くの銀河を静かに見つめるというのもいいですよね。

南天オールスターズ第7位はNGC3766 PearlCluster

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みなみじゅうじを双眼鏡の視野に入れ、東側のNGC4755 宝石箱に注目した後は西のη
カリーナ付近まで一気に視野を振ることが多いと思いますが、ηカリーナやWishing
Well Cluster、南天のプレヤデスがあるりゅうこつ座とみなみじゅうじ座の間にケン
タウルス座が割り込んできているのをご存知でしょうか?

そこに前回紹介した走る鶏と今回紹介するPearl Cluster(真珠星団)があります。
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真珠星団は肉眼でも確認できますが、双眼鏡で小さく密集した姿を観るのがイイで
す。
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望遠鏡で倍率を上げると真珠のように白く光る星々の中に赤い星があってそれがまた
美しい。また少し大きな口径の望遠鏡で明るい真珠を味わうこともお奨めです。

2日連続で一晩中星を観たにもかかわらず、3日目の朝も2時間ほどの睡眠で起床。まだまだHigh Tensionでした。
この日は車で20分ほどの隣り街に行き、ネットにつないでメールの確認とお茶をしました。
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抜けるような青空と紅葉が綺麗ですね。

FarmではWifiが繋がりません。でもそれが逆にありがたい。
ゴールデンウィークでも米国は休みではないため、大量のメールが届くからです。
夜にメールが気になったら星どころじゃない、、。

車で30秒ほどで通り過ぎてしまう小さな街ですが、ラテも美味しかったし買い物もできて良かったです。

南天オールスターズ第9位は私の私見100%のIC2944 走る鶏 (Running Chicken Nebula)です。
日本ではこうもり星雲と呼ぶ方もいらっしゃるようですが、海外ではこうもりと呼んでいる文献、記事を私は見たことが無いです。(Running Chickenというのもそれほど有名ではありませんけどね)。
イメージ 1この星雲はCollinder 249という大きさ1度の散開星団と重なっています。
地味だけど星雲と星団が混在していてしかもユニークなニックネームがあり、私もそれを確認できたというのがオールスターズ登録の理由です。

鶏の姿を観るには低倍率及びフィルターが必要で、やっぱりfmasaさんの100mm APQが最強でした。
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下のスケッチの上方に描かれた眼のところの星雲が顕著で、胴体のところも逸らし眼使うと何となくわかり、右方向に走っている感じでした。
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