以下に示す天体鑑賞スクールはフィクションです。
ただし、紹介される天体等は実在しますので、是非ともご覧ください。
コーチ:え~、今日はKing Open Cluster Catalogについての説明をします。
少女B:キング??
少年B:知ってる、サッカー選手だよね
少年C:それはキングカズ
少年B:中森明菜?
少年S:それは禁句
少年A:外套?
コーチ:それはミンク。A君は難しい言葉知っているなあ
少女M:私にとってのキングは打首獄門同好会のJunkoです
少年A:彼女凄いよね。もう還暦を迎えたってさ。
少年C:打首獄門同好会の音楽性にutoさん惚れまくっているらしいよ。wha-ha-haの♬米と醤油以来の衝撃だって
コーチ:キングカタログを作ったIvan R Kingは米国の天文学者でもう現在94歳なのです
少女C:アメリカのどこの都市の人?
少年B:アメリカの都市で知っているところあるのかよ?
少女C:例えばカンザスシティ
少年S:渋いところついてきたな、ミズーリ州なのにカンザス
少年A:岐阜県神戸町とか滋賀県愛知郡と同じだね。読み方は違うけど。
コーチ:マニアックな話ですね。King氏は現在シアトルのワシントン大学にいらっしゃいます。数年前にutoさんがワシントン大学の教授と交流した時には会えなかったそうです。
少年A:さりげない自慢、、。
コーチ:ところでKingは27個の散開星団をカタログ化しました。そしてそのうちの半数がロイヤルファミリーのところにあるのです。
少女B:ロイヤルファミリーって何?
少年B:ロイヤルホストのようなファミレスってこと?
少年C:何のひねりもないのかよ!
少年S:ロイヤルファミリーって王族ってことで星座でいうとケフェウス座(王)とカシオペア座(王妃)、アンドロメダ座(王女)。
少年C:すっげえ、ケフェウス座のKingカタログの星団ってキングオブキングだ!!
少年S:正確にはKings in Kingだよね。
少女A:Kingカタログの天体ってどんな感じ?インスタ映えする??
コーチ:しません(きっぱり)
少女A:写真見せて!
コーチ:はい、どうぞ。これはKing 1です。
少女A:結構いい感じじゃない!
少年A:でもこれ13等級って書いているぞ!
少年C:え~っ?それって100の5分の1乗の(13-1)乗だから1等星の63095.73分の1だ。暗いなあ。
少年A:C君計算早っ!
uto:ブログだからね(汗)
少年S:これを観るには人の眼を口径7mmの望遠鏡と仮定し、空の明るさを無視して6等星が肉眼での限界と仮定すると口径Dmmの望遠鏡で観える星の極限等級は6+5*log(D/7)だから、、、13等星観るには175.8mmの望遠鏡が必要だ!!
少年B:何言ってるのかわかんねえや。
少女M:logって丸太のことでしょ?
コーチ:今はエクセルを使うと簡単に丸太の計算ができるのです。
少年A:昔はMS-DOS上でロータス1-2-3(ワンツースリー)を使ってたらしいよ。父ちゃんが言ってた。
少年C:ニフティのフォーラムに入っていた人達が一斉に飛びつきそうな話だな。
少女A:コーチ、何故こんな暗い天体を紹介しているの?
少年A:そろそろネタ切れかな?
少女A:きっと最近流行のインスタ映えに乗っかれないからささやかな抵抗しているのね。
コーチ:ロイヤルファミリーは一年中見えるのでメジャーな天体を観るついでに観てください。
少年・少女:は~い。
少年B:ところで今日の蘊蓄は?
コーチ:じゃあ、網状星雲の東側にあるLassell
1を見てみましょう。これはイギリスの天文学者で海王星の衛星のトリトンを発見したことでも有名なWilliam Lassellが見つけた3組の2重星です。こと座にはダブルダブルがありますけどこれはトリプルダブル!凄いでしょ?もっとも明るさは11等級ですけど、、。
少年C:え~っ?それって100の5分の1乗の(11-1)乗だから、、
少女A:C君、もういいよ。
少年S:これを観るには口径、、
少女A:S君も、、。
コーチ:これを観たマイケル・ジョーダンがNBAのプレイオフでトリプルダブル(得点とリバウンドとアシストが1試合2桁以上)を達成したのは有名な話ですね。
少年B:ほんとかよ、俺が生まれる前の話だし、、。
おしまい
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