天体鑑賞スクールはフィクションです。でも登場する天体は実在しますので機会があったらご覧ください。
コーチ:皆さん、宿題は持ってきましたか?
少年A:星まつりの日の昼間、みんなが集まっている時に通だと思わせる一言だよね?
コーチ:そうです。
少女A:じゃあ、あたいから、、。
少年B:あたいって変!!
少年C:そういえば松山千春の曲にあったな。「どちらかといえばブス」ってやつ。たしか1979年、、。
少女A:「えっ、木星ってもう東矩なの?少し前は合だったのに早いねえ」こんなのはどう?
少年B:とーくってなんだ?シェイクシャックの親戚か?
少年A:B君強引だな
少女M:わたしシェイクシャックよりIn-N-Outバーガーの方か好き。特にアニマルスタイルが、、。
uto:ボクも、、。はじめてロスで頼んだ時はちょっとビビったな。名前が過激なので、、。
少年A:出た。さりげない自慢。
少年C:さりげないじゃなくてあからさまだよ。
コーチ:Aちゃんの一言はいいですね。専門用語をうまく使いこなしているし、いつも木星に注目している様子がよくわかる。
少年S:こんなのはどう?「この筒、気難しいんだよね」
コーチ:これは凄い。筒というのがさりげなくかっこいいし、気難しいという言葉の裏には素晴らしい個体だけど良い像を得るには条件が揃う必要があるという意味があり、他の筒のこともよく知っていますというアピールも。ずばり上級者です。
少年・少女:パチパチパチ
少年C:「このドブ、何インチ?」
コーチ:これもいいですね。インチを使っている国はアメリカだけなので、いかにもアメリカ製品に詳しい感じがします。ドブといえばアメリカですしね。
少年A:「今日はNGC1535を狙います」っていうのは?
コーチ:最近、ストイックに星の観察に取り組むことをかっこいいと思わず、むしろ引いてしまうことが多いので、例えメジャーなNGCでも言わない方が良さそうです。utoさんのブログの読者が少ないことからもわかるでしょ。
少年C:でもT村さんは双望会とかで難しい天体を紹介してるじゃん。
コーチ:彼は雑誌に執筆するような人だからみんな期待しているのですよ。
少女A:なんだか難しいね。
少年S:そういえばutoさんは双望会の時、椅子とかおちゃらけアステリズムの話をしてみんなの気をひこうとしていたよね。涙ぐましい努力。
uto:げっ、バレてたか?!
少女C:月のアリストテレスの話は?
少年S:月のクレータの多くは海外の人の名前で覚えにくいよね。しかもラテン系は難しいし、、。歳とったおっさん達にはクレータの話題は無理だよね。
少年A:そうか、だからプラトーとかアルプスとかティコといった簡単な名のものが有名なんだ。
少女B:「今日はロイヤルファミリーあたりを流そうかな?」これは?
コーチ:先日のutoさんのブログを見ていましたね。ちょっとオシャレな表現だし、流すという言葉にいつもはがっつり行くけど今日はみんなと一緒に楽しみたいという他の人への寄り添い感があって好感が持てます。
少女A:私も夏の鳥(ワシ、ハクチョウ)たちの中を観ようっと。
少年C:アイピースの話はどう?
コーチ:機材マニアは多いので良いと思いますよ。最近2~3か月の天文雑誌に目を通しておけばある程度会話について行けます。
少女C:勉強になる。
少年B:コーチ、今日の蘊蓄は?
コーチ:じゃあみずがめ座のNGC7252を導入しようか?
少年A:ちいさいなあ。あんまり明るくないし。
コーチ:12等級ですからあまり見栄えしませんよね。でもこれは2つの銀河が衝突しているのですよ。それからAtoms for Peace Galaxyという派手な名前が付いているのです。ハッブル望遠鏡によると原子の模式図に似ているからだそうです。
少女B:でもなぜfor Peaceって言うの?Peaceって平和という意味でしょう?
コーチ:原子というと原子爆弾を連想させるので平和利用ということを強調させたかったようですね。
少年B:で?
コーチ:これを観たイギリスのトム・ヨークが2009年にアトムス・フォー・ピースというバンドを作ったのは有名な話ですね。
少年B:何のひねりもないなあ。俺の生まれる前の話だし。
少女A:生まれてるよっ
おしまい。
コメント