Oregon Star Partyの常連かつSky&Telescope誌のライターでもあるJerry Oltion氏が、Hobby Killerという記事をS&T12月号に載せていましたので、参考として紹介します。

アメリカ人は11月末の感謝祭からクリスマスにかけてのHoliday Seasonに爆買いをしてしまいます。

その中に天体望遠鏡が含まれていることが多々あり、うまく使いこなせなかった人が年明けにJerryに相談してくるのだそうです。

でも、残念ながらそれらの多くはBoat Anchor若しくはDoor Stopとのこと。

ちょっと難しい英語ですが、望遠鏡として使えないものと訳しましょうか。

タイトルのHobby Killerとは星を観ることを趣味としようとしているのを阻害するものという意味ですね。

まあ日本でもよく語られている初心者が買っちゃいけない望遠鏡の話です。

 

彼が好ましくないと言っているものは、、、

大き過ぎで取り回しが困難なもの

口径7.5cm以下の望遠鏡

屈折望遠鏡

赤道儀

自動導入機

だそうです。

はよくわかりますよね。は初心者には使いこなせない若しくは手軽じゃないということ。

じゃあは??

口径が小さいと月と土星と明るい星団くらいしか対象とならないことと一般的に品質が低いということが理由です。

米粒みたいな土星を初めて観たときは感動しますが、口径が小さいと毎回同じものしか見えないので、飽きやすくなりますよね。

の屈折望遠鏡は反射に比べて高価であることと安いものの品質の問題を口にしています(反射は片面研磨で屈折は両面研磨)。これには異論を唱える人もいそうですが。

 

じゃあ彼のおすすめは??

4.5インチ(114mm)F4の卓上ドブソニアンであるOrionStarBlast!!

価格はなんと$199.99。安いですね。

無題

10
年以上前に日本でもR100Lとか火星人とかいう名前の望遠鏡が販売されていましたが、あれの焦点距離を縮めた感じのものですね。

米国では多くの天文クラブがStarBlastを複数所有し、会員に貸し出しているそうです。

私が所属していたEverett Astronomical Societyもやっていました。

Jerryはお金や体力のある人にはミードとかの15~20センチのドブソニアンを推奨し、初心者には屈折より反射だと言い切っています。

 

私はこの意見に大賛成です。自宅に庭やベランダのある人はちょっとしたテーブルを置き、庭とかのない人は公園の椅子やテーブルを利用するればお手軽に星の観察ができます。

色んな天体を楽しむには10cmは欲しいところ。でも良質な屈折だと高価だし架台も結構頑丈なものになることが多いので単焦点反射って結構良いと思います。

 

反射は光軸が狂いやすいとお考えの方、、。最近の望遠鏡はそんなことないですよ。

筒内気流は、、。そりゃ室温が25度の部屋から寒い外に出したらしばらくは像が乱れますが、ピントが出なかったり土星の輪が見えなくなるようなことは稀ですし、気になる人は外と気温差が少ないところに保管したり、観察開始の30分前に外に出したらいかがでしょうか?

 

私の20cm重箱ドブは大変コンパクトですし、材料費も35000円以下です。

小学校高学年が持ち運びできる15cmくらいの卓上ニュートン式ドブを3~4万円くらいで量産してくれないかなあ?

初心者用望遠鏡は1~2万円以下じゃないと駄目という意見も多く聞かれますが、最近のゲーム機は3万円以上するものも多いし、カメラだったらもっと高いものを買うでしょ。

すごい見え味だとわかっていたらもっとお金を出すと思いますが、、。

観望会で100~150倍の土星や月を見せたらどうでしょう?4万円くらい出す人もいそうだけどなあ。

 

因みに私が小学4年生の時に初めて手にした望遠鏡がビクセンの10cm反赤でしたが、誰にも指導されずに使いこなすことができました。

当時、光軸修正は私にとって難しかったので、全くしませんでしたが、木星の大赤斑の観察も充分に行えました。まあF10でしたが。

 

“初心者用に小口径屈折”というのも良いのですが“10cm反射”も悪くないですよ