もう10年以上前になりますが、KIKUTAさんの50cmドブソニアン”武蔵五百”を初めて拝見した時はその圧倒的な存在感に打ちのめされました。
しかも巨大な2インチ双眼装置が使用可能!!
全く凄い人たちがいるものだと思いました。


その後Civetさんが武蔵を譲り受け様々な改造が行われた後ほそさんへ。

彼はこの度武蔵の鏡を使って双眼望遠鏡を製作されていました。
一見、これまでお持ちのKABUTO400のようでしたが何か違う。
何と50cm(武蔵鏡)と40cmの二枚の異なる鏡を使用されていました。
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一般的な反射双眼は筒先から主鏡の方向に顔を向けて裏像を観ますが、ほそさんのはニュートン式と同じ横から覗くタイプ(倒立像です)。

40cmは光路が長くなりますので、途中にリレーレンズを入れ、50cmの鏡筒の中を40cmで集めた光が横切るというもの。
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倍率の違いは2本のアイピースの種類を変えて対応されています。

これにより50cm単体より少しでも迫力ある像が得られれば良い。という割り切りの発想で製作されていました。

トラスタイプより剛性が劣るビームタイプの鏡筒かつ組み立て式で双眼望遠鏡の光軸を合わせるのは一筋縄ではないと思いますが、ほそさんは見事にやってのけました。
凄いですねえ。

子供さんが小さかった頃に使われていた三輪車の手押し棒(上の写真の黄色い取っ手)を流用しているのもいいですね。こういった思い出の物を追加することでより愛着がわきます。

残念ながら私の目幅が望遠鏡のアイピース間隔に合致しなかったため、両眼視はできませんでしたが、片方ずつ覗くとしっかり天体が見えており、ご本人も満足できる双眼イメージだったとのことでした。