この物語はフィクションです。
写真もこの話とは一切関係がありません。(utoが撮影したアラスカでの淡いオーロラです)
Subaru_with_Aurora

コーチ:今日はObserving Logの取り方について説明します。

少年B:オブザービングログってなんだ?

少女B:知っている。ログって丸太のことでエクセルで計算できるんだよね。utoさんのブログに書いてあった。

コーチ:確かにログは丸太とも訳せますが、ここでは記録とか日記という意味です。

少年C:ニッキー?

少年A:そういえば5年位前にサッカー選手の川澄奈穂美が自分のニックネームをニッキーにしていたな。米国ではスタバで注文すると名前を尋ねられるのでわかりやすい名前にしたんだと。

少女A:超マニアックな情報! どうでもいいけど。

コーチ:ニッキーじゃなくて日記です。天体を観察した時の記録の残し方を勉強しましょうね。

少年B:それってインスタ映えする?

少女A:インスタ映えって言葉もそろそろ死語になりそうだよね。で、SNSウケするのかな?

コーチ:SNSウケも死語っぽいけど、、。Observing Logは一部のマニアにしかウケませんよ。

少年C:じゃあ、なんでこんなことやるの?

コーチ:観たものを文章で表すのって勉強になるし、いい思い出になるでしょ。

少年C:なるほど。で、どんなことを書けばよいの?

コーチ:例えばキャッツアイ星雲を観たのなら、エメラルド色で中心星がそらし眼で時折見えるとか、東側が明るいとか、、。

コーチ:観た時の望遠鏡の種類や倍率、シーイング等も書き留めておくと次回の参考になりますよ。

少年B:でもめんどくさくない?

コーチ:簡単でよいですよ。じゃあこれから木星を観て感想を述べてください。

少女C:よきよき!

少女B:ヤバみ

少女A:すこ

少年C:ふぁぼ

少年B:エモい

少年S:みんな小並感だなあ。簡単で良いと言われてももう少し細かい感想言おうよ。

少年A:だって僕たち小学生だし。

コーチ:天体の説明だけじゃなく、後日、あの時XXだったなあ。なんて懐かしむことができるような記述もいいですね。あっ、Mちゃんが長文書いていますよ。ちょっと覗き見を、、。

少年C:アバンティみたいだな!Mちゃんは木星の感想を400字詰め原稿用紙3枚も書いている。すげえ!

少女M:望遠鏡を覗いたら大赤斑が見えたの。だから大赤斑に対する私の思いを原稿用紙に綴ったの。

少年A:ちょっと読ませて、、。「大赤斑の正体は嵐らしい。嵐といえば二宮君が結婚だなんて、、。私はとても悲しい。二宮君との出会いは、、、、、」

少年C:二宮ネタは一部の人にとってショッキングな話だけど、彼に関する話を3枚も書かれてもな。

少女M:松潤も入れた方が良かった??

コーチ:できれば天体に関する話に絞った方がいいです。

少年A:コーチ、こんなのはどう?

コーチ:どれどれ、、。「NEBからEQに伸びている3本のフェストーンが見事。若干緑色っぽいか?SSTB上には白斑が2つあり、それらの間隔は先週よりも短くなったような気がする。」

少年S:すごいね。10cmでそこまで見えたの?

コーチ:これは誰かのレポートを流用しましたね。自分の眼が良いと自慢したい気持ちはわかりますが駄目ですよ。

少年B:ボクはスマホに入れているMS-Wordに音声で書き込んでみたよ。

コーチ:それはいいアイデアですね。録音だと再生するのに時間がかかるけど、文章に起こしたら簡単に見ることができるから楽ですね。読んでもいいかな?

少年B:もちろん

コーチ:「4つのガリレオ衛星の配置が面白い。あっ、駄目だよBちゃん、勝手に持って行っちゃあ。ごめんなさい。でもこれ、アイピースじゃないわ。そうだよ、マウスピースだよ。ボクはそらし眼する時に歯を食いしばらなければならないのでマウスピースは欠かせないんだ。」

少女C:雑談まで記録されちゃってる。

コーチ:天体観察時の友人との会話が残っているといい思い出になりますね。

少女B:音声認識って日本語入力モードで使うと英語をしゃべってもカタカナで日本語になっちゃうのよ。例えばWonderfulといい発音で喋ってもワンダフーと書かれるの。でも英語入力モードならちゃんとWonderfulって書かれるの。最近のスマホってすごいよね。

少年Autoさんのひどい発音の英語でも大丈夫だったんだって。

uto:大きなお世話!!

少年S:コーチ、かっこいいログの言い回しってないの?

コーチ:NSOGに載っていたこんなのはどうでしょう?”Impressive! this is a bright cluster, with two 8th magnitude and at least fifty 9th to 12th magnitude stars spread over a 30' diameter area. The 20 brightest stars form a chain in the eastern potion which runs southward then swings westward below most of the other members

少年C:かっこいい~。ところでNSOGってなんだ?にっちで すかしている おっさん グループ?

少年A:いや、にっぽんで さいだいの おばさん ごりらだろ

少年B:流行りのラグビーネタでしょ。ノットリリースザボールをした スタンド オフに げんこつ

少年S:これは英語だろ~。だからNational School of Governmentじゃないかな?

コーチ:S君惜しい。NSOGNight Sky Observing Guideのことです。

少年B:全然惜しくないじゃん。コーチ、今回の蘊蓄は?

コーチ:はいはい、今回は久々に眼に関するものです。皆さんヒヤデス星団を双眼鏡で導入してください。

少女M:導入しました。綺麗ですね。

コーチ:この中のおうし座イプシロン星はアルデバランと2組でBulls Eye(牛の眼)を形作っています。これを見たミュージシャンポリスが見つめていたいを作ったのは有名な話ですね。

少年A:牛の瞳を見つめていたいなんて、、。いったい誰なんだよ!

少年B:ほんとかよ、俺の生まれる前の話だし。

 

おしまい