この物語はフィクションです。掲載されている写真も物語と関係なくいい加減なのでテキトーにお楽しみください。

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少女A:ねえコーチ、鳩食べたことある?キムタクがグランメゾンで作ってたのをテレビで観たんだけど。

コーチ:ありますよ。フランスのエッフェル塔近くの2つ星レストランで。

少年A:鳩って平和の象徴だろ!食べて良いのかよ。

コーチ:平和の象徴の鳩は英語でDoveって言います(特に白いやつを)。みんなが街でよく見かけるのはPigeon。食用はDoveじゃなくてPigeonの方です。昔からPigeonは人間のそばにいるから。

少年B:げっ、公園で見かけたやつを捕まえて調理するの?

コーチ:いや、食用はそれ専用として育てられたものなので安心です。

少女A:美味しかった?

コーチ:脂身が少ないのにふっくらしていておいしかったですよ。でもあんまりパンチはありませんでした。良質な赤ワインと一緒に食べることを前提にしているんじゃないかな?

少女A:犬は食べたことあるの?

コーチ:もちろんあります。10年位前に韓国で。犬も食用として育てられたものだけど、臭くて美味しくなかったです。まさに野生の香り。

少女A:イヤだなあ。

コーチ:イヤ?  そうだ、今回は天文に関してイヤだったことを発表してもらいましょう。

少年C:わざとらしくて長い前振りだったな。じゃあ、Cちゃんからよろしく

少女C:なんで私から?まあ、いいか、、。この間、望遠鏡で写真撮っている時にね。おじさんが近づいてきて「どんな筒使っているの」って言いながら明かりをつけてレンズを覗きこんだの。

少女A:え~っ?せっかくの写真が台無しだよね。

少女C:そうなの。でもそれよりも加齢臭がレンズについちゃったので、シルボン紙で何度も清掃するのが大変だったよ。

少女B:くさいのって嫌だよね。今は減ったけど以前は機材の近くでたばこを吸う人もいて、、。

少年A:ボクが嫌だったことを話すね。新しい望遠鏡を買ってもらったので、それを持って観望会に出かけたら、ボクのと全く同じ望遠鏡と赤道儀を持っているおじさんを見かけたんだ。

少年S:望遠鏡かぶりか、、。なんか嫌だな。

少年B:かぶるって??望遠鏡を頭に載せて星を観るの?

少年C:そうだよ。そうすると目が増幅されて肉眼でも星がよく見えるんだ。

少年B:ほんと~??

少年C:嘘に決まっているだろ。そういえばマイマイカブリっていう昆虫もいるよね。

少年S:それはカタツムリをかじっているやつだよね。トゲアリトゲナシトゲトゲよりインパクトはないけど。

少年A:続きを話していい?そのおじさんが木星を見せてくれたんだけど光軸が狂っていたのかあんまりよく見えなかったんだ。そしたら「キミので見せてくれ」って言うので断り切れずに見せたら、怒り出しちゃって「俺の望遠鏡は鏡の性能が悪い。修正研磨させてやる」ってさ、、。

少女CA君の望遠鏡の方が良く見えたんだね。

少年A:そう。

少年S:逆にA君の望遠鏡の方が見えなければ光軸修正のやり方とか温度順応とかいっぱい蘊蓄を語られるんだろうね。

少女A:私たち子どもや若い人にはいつも暇なおっさんたちがいろいろ話しかけに来るんだよね。で、大げさに褒めたりするんだ。

少女C:ちょっとうざいよね。

コーチ:だから私はあんまり声かけない。

少年S:コーチは授業料を受け取ってるんだから喋んなきゃだめよ。Aちゃん、何か言いたそうだね。

少女A:観望地でクマよけとか言って音楽をガンガン鳴らされるのも嫌だよね。せっかく静かな山にやってきたのに。

少年B:アニソンだったら元気が出るけどな。

少女B:例えばどんな曲?

少年B:さるとびエッちゃんとかかみなり坊やピッカリ・ピーとか

少年C:知っている。おへそに花が咲くやつね。

少年A:ほんとかよ、俺が生まれる前の話だし、、。

少年B:僕のマネしないでよ。

少年A:観望地では静かにしてもらいたいよね。そういえばutoさんが毎朝の通勤で都営新宿線橋本行きの3両目に乗っているおばちゃん二人がうるさくてかなわないと言ってた。ほんと、迷惑だよね。

コーチ:他に嫌だったことありますか?

少年A:観望中に仮眠して起きたら誰もいなかった。

少年C:それへこむなあ。しかも曇っていたら最悪。

少女B:目が覚めたら既に朝日が昇っていて、パグ犬を連れた大勢の観光客に囲まれていたらビビるよね。

少女M:パグ犬嫌いなの??

少女B:そうじゃなくて、そういったシチュエーションになったらちょっとイヤかもと思っただけ。

少年C:パグ好きのオフ会と望遠鏡と寝ぼけたBちゃん。絵にはならないな。

少年S:流れ星をみんなで見ていて、自分だけが大火球を見逃すのはイヤだよね。そういう時に限ってみんながいかに素晴らしかったか饒舌に話すんだ。

少年C2001年のしし座流星雨の時、utoさんは地球の裏側のブラジルにいたんだって。青空が広がる昼間にネットを見てたら膨大な数の日本からの書き込みがあったんだってさ。夜が明けても流れ星が見えたとか1分間で数十個も見えたとかこれを見逃した奴はアホだとか、、。

少女B:イヤな感じ。で、コーチが嫌だったことは?

コーチ:そうだな。生意気なガキどもと話をすることかな?なんて言うと包容力がない人だってMちゃんママに嫌われそうだし、別の嫌なことを話すと我慢できない駄目な大人と思われそうだし、、。

少女B:コーチ、何ぶつぶつ言っているの?

コーチ:そうそう、utoさんが一つあるらしいですよ。

uto:えっ?私?? え~と、、。自作の45cmドブで天体を見せたら多くの人は「大口径は凄い」って言うんだよね。大口径の集光力や解像力を発揮させるにはアイピースとの組み合わせ、剛性や光軸など様々な配慮が必要で、特に自作の場合はめちゃめちゃ苦労してるんだ。それを大口径という一言でくくるなんて、、。それがすごーくイヤ。 

コーチ:かなりご不満があるようですが、覗かせてもらったらなんと言えばよろしいのでしょうか?

uto:「さすがutoさんの望遠鏡」と言って頂き鯛。見えない45cmもあるんだからそんなのと一緒にしてもらいた区内。

少年Butoさん怒りが爆発して漢字の変換ミスが多発してるぞ。ところでコーチ、今日の蘊蓄は?

コーチ:じゃありゅう座にあるARP188を導入してください。これはハッブル望遠鏡等で観るとおたまじゃくしのようにみえることからTadpole Galaxyと言います。これを観たOscar Petersonが彼のアルバムVery TallJohn Brown’s Bodyを収録したのは有名な話ですね。

少年A:意味わかんない。Johnさんって南北戦争の頃の人だよね。日本語の歌詞では「ごんべえさんの赤ちゃんが風邪ひいた」ってのがあるけど、、。

少年S:「おたまじゃくしはカエルの子、なまずの、、」という歌詞もあったよね。

少年B:ほんとかよ。俺が生まれる前の話だし。

 

おしまい。