ペルセウス座流星群に注目されている人にとって邪魔者の月ですが、私は昨夜、500倍オーバーで3時間以上も大迫力の月面を見続けました。
常に雲量が5~9くらいで月が隠されることも多かったのですが、気流はそれほど悪くなかったので見どころ満載でした。

大好きなコンセントリッククレータのHesiodus Aは常に同心円構造が判り、その南西にある小さなMarthも同心円構造が容易に判りました。これは気流が良くないと見えず、これまで数回しか把握したことがありません。

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特に良かったのが月面南部です。
下の図に示すように秤動で月の北部が地球側に向いており、南側のクレータ等は斜め方向から観ることになりましたので、クレータの南側の縁の地形がよくわかりました。

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印象的だったのが上の写真上に小さな薄い黄色の矢印で示したClaviusとその周辺のクレータの南側のRim。赤い矢印のSchillerも同様でクレータが生成された後に様々なものがヒットしているのが判りました。いろんなクレータの壁を見つめるのってやったことが無かったので、今後も引き続きやろうと思います。

写真に青い矢印で示した月の縁の起伏も面白かったです。この写真にはありませんが、月面西部(写真の右側の方向)のGlimaldiの奥にある尖った山も良かったです。この山の名前は知りませんが、、。

写真下方にあるTychoは崩れが少なくほんとに端正ですね。比較的新しいクレータだからなのでしょう。