まだ試作のレベルですが今回の5cm反射望遠鏡改修のメインとなるStep2改修が完了しました。

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この写真を見ても何が変わったのかよくわかりませんよね。

実はこのように大幅に外見が変わりました。

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行ったのは主鏡の換装とそれに合わせたトラス棒の変更のみです。トラス棒はΦ5mmの丸棒(90cmで100円弱)を4本買ってきて切り出しただけです。

主鏡はEdmund Optic社から2inch F10 (焦点距離508mmEnhanced Aluminum Coatingを購入しました。

発注後1週間で到着。相変わらず仕事が早いです。

 

Mirror BoxはオリジナルのF6(焦点距離305mm)の時のものを流用。主鏡を入れ替えただけです。

主鏡は光軸修正ネジの上に載せているだけですので、簡単にF6F10の鏡の交換が可能です。

トラス棒も単なる差し込み式ですので、交換はすぐにでき、F6システムからF10システムに変更するのに要する時間は35分くらいです。

 

下の写真は初回組み立て直後に接眼部から覗いたところ。光軸も概ね合っております。

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この鏡の導入により最高倍率が180倍となりました。これまでの107倍では月や接近した2重星、惑星の詳細の把握が楽じゃなかったのですが、これから特に火星の観察に期待できます。

 

昨日夕方に近くのビルの上のアンテナを観たところ、180倍という過剰倍率にもかかわらず、とてもシャープでした(F6の時の107倍よりシャープな感じがした)。

月や火星も見ましたが、気流の状態が最悪で、F6の主鏡に対するアドバンテージを見極めることができませんでした。でも像の破綻はなく予想以上のキレでした。

 

ただ、このトラス式の大変細長い鏡筒の場合は剛性がこれまでより低くなりますし、風の影響も受けやすいので、詳細な観察には最初の写真のように鏡筒下部をビームで支える方式で高倍率観察を行っていくことになります。