昨夜は透明度がそれほど悪くなかったので日没後から数時間、幾つかの天体を楽しむことができました。
その中で最も良かったのがしし座の後ろ脚のところにあるNGC3705 Barred Spiral Galaxy(棒渦巻銀河:SABa)です。
n3705a

この4.3' x 1.7'の銀河は全く有名ではありませんが時間をかけて観ていると腕っぽいものも見えてきて面白かったです。
距離は7500万光年。1秒に1000kmずつ遠ざかっています。
因みにISSの速度が8km/s弱ですからISSの100倍強ですね。早いのか遅いのか??

PC画面内には14等級台のIC698とIC699も写っています。
NGC以外が見られるのも嬉しいです。


このあとNGC4725という腕がユニークな銀河を観ていたのですが、途中から明らかに見え味が落ちました。すると空には昇りたての月が、、。
金コート5cm反射は700nmより短い波長に対する反射率が高くなく、加えてIR640フィルタで640nm以下をカットしているので、700nmより長い波長成分が月から届いて邪魔したのでしょうね。
望遠鏡の性能限界に近い天体観察には月明りはやっぱり厳しいです。

また、このギリギリ観察にはシーイングの影響も大きいです。ピンボケもそうですが星や天体の像が膨らむと全く駄目なので、昨夜も結構苦戦しました。