コーチ:え~、utoさんのブログでは銀河の話で盛り上がっていますが、今日は5月に開催される皆既月食について勉強します。
少女A:開催っておかしくない?
少年B:執り行われるだよね?
少女C:それもおかしいわ。挙行が良くない?
少年S:いやいや登場でしょ。
少女M:登場?ワクワクする~
少女A:コーチが変なこと言うからSくんまでボケちゃったじゃない!
少女B:月食って月が隠蔽されるってことだよね。国会で野党が質問しそう~。「それは隠蔽でしょ!!大臣も知ってたんじゃないのですか?」とか、、。
少年A:Bちゃん、隠蔽じゃなくて掩蔽のことかな?でも月食は掩蔽ではなくて、月が地球の影に入っちゃう現象なんだ。
少年C:月が地球の影にすっぽり入ると赤く見えるらしいよ。
少女B:こんな感じになるの?
少年A:そんな風には見えないよ。それはハンガリーの道路標識だよね。
少女M:月の表面は日本ではウサギに見えるけど他の国では蟹や女の人に見えるんだよね?utoさんの友達の平田君はたれ目のウルトラマンって言ってたけど、、。で、ハンガリーでは車に見えるみたいね?皆既月食だとこんな風なのかな?
少年C:これも道路標識なの?どんな意味だろ?
少年S:爆発物積載車両通行止らしい
少女SS:1982年12月の月食は、ダンジョンスケールが1.0以下で赤いというより殆ど見えなかったらしいわ。メキシコのエルチチョン火山の大規模な噴火の影響みたい。
少女B:こんな感じ?
少年B:ほんとかよ。俺が生まれる前の話だし、、。
少年A:それは香港の道路標識!!
少年C:男女のスケールが1.0ってどいうこと?男の人と女の人の大きさが同じってこと?
少年S:男女じゃなくてダンジョン!フランスのアンドレ・ルイス・ダンジョンが1920年に月食の明るさを0から4の5段階で測ることを提唱したんだ。下の表のように0が最も暗くて4が明るいんだ。
少女A:それはアンドレ・ザ・ジャイアント。
少女C:えっ?それはモンスター・ロシモフのことでしょ。アンドレってオスカルに恋したアンドレ・グランディエ?
少女M;Cちゃん詳しいね。
少女B:アンドレ・ルイスって徳島ヴォルティスに在籍したブラジル出身のサッカー選手?
コーチ:はいはい、表に注目!!
少女A:うわ~、表の中にいろんな色がある~、grey、brownish、deep red、rust-color、brick-red、 yellow、copper-red、orange、bluishだってさ~。Sくん何色のこと?
少年S:灰色、茶色、深い赤、錆色、レンガ色、黄色、赤銅色、オレンジ、青っぽい色
コーチ:そうなんです。月食中は様々な色が見えるのですよね。ですから抜けの良い双眼鏡や望遠鏡でじっくり観察することをお勧めします。(みんな金持ちのところのガキだからツアイスやライカとかスワロス、スワロウ、、、スワロ持ってくるんだろうなあ。うらやましい~)
少女A:コーチ、独り言が聞こえてるよ。スワロフスキーだよね。
コーチ:これまでの月食で、ターコイズフリンジというベルト状の青っぽい色が見えるとか言ってそれを必死に探したり撮影したりしていた人がいますが、それに固執しない方が良いですよ。2018年にターコイズフリンジの写真がネット上に急増しました。2018年だけが特別だったということもありませんから、多くの写真は強い画像処理をかけてデフォルメされていたと考えられます。先入観を捨てて、淡い、淡ーい光のグラデーションをゆっくり楽しんでください。
uto:私がこれまでで最も色が綺麗だったと思ったのは1989年2月の皆既月食です。夜中に16cm反射で観察した(私だって自作ではないタカハシ製の望遠鏡持っていたのです。因みに赤道儀はEM100)のですが、天体観察になじみのない友人たちもあまりの色の複雑さ、鮮やかさに釘付けとなってしまいました。色はかなり広範囲にわたって見えており、特に本影に入る前の地域が良かったです。
少年S:今回は月の高度が低いので色はわかり難いかもね。この月食時の満月は今年の満月の中で最も大きく見えるらしいので、きっとそれが評判になるよね。マスコミはキャッチーナ言葉を欲しがるので、、。「スーパームーンの皆既月食」ってさ。
少年B:・・・
少女A:Bくん、駄洒落を考えていたようね。「セーラームーン」とか「スッパマン」とか、、。
少年B:そんなに低俗じゃないよ。スパムを考えていたんだ。
少女C:同じレベルだよね。
少年B:それとスーパームーンの話、、。月の見かけの大きさが変化する仕組みを知ることで科学や天文に興味を持ってもらえるんじゃないかという国立天文台等の期待もあるんだろうね。
少年・少女:・・・
少年A:最近、Bくんがまともなことを言うようになったな、、。
コーチ:そうですねえ。B君がいう通り、多くの人が天文現象に興味を持つことを望んでいる人・団体が結構多いのだと思います。
少女A:コーチだってスクールの会員を増やしたいでしょ。
コーチ:いやいや、うちは大丈夫ですよ。これ以上生意気なガキが入ってくるのは勘弁です。さて、他の楽しみ方ってありませんか?
少女M:私はナイコンのWXという双眼鏡で皆既中の月の近傍の星を見たいわ。
少女B:会期中?やっぱり野党が出てくるのね?
少女SS:皆既中は月の近くに2個の6等星があって、ナイコンの双眼鏡だったら20個以上の星が見える筈よ。
少年S:それは空の良いところで見たいね。
少女SS:そういえば日本の夜8時はアメリカ西海岸の明け方4時なので薄明中、低高度の月食が見えそうだわ。
少年S:数年前にutoさんがシアトル、息子さんが日本で同時に写真を撮ってたね。そんなこともできそう。因みに下の写真の上手な方が日本にいたutoさんの長男の写真だそうだよ。独りで望遠鏡を触ったのは初めてなのにうまく撮れてるね。
少女M:じゃあ、私はママに頼んでロスに行くわ。
少年A:今、国際線はあんまり運航していないよ。
少女A:Mちゃんちは自家用機があるのよ。
少年・少女:すげえ!!
少年B:コーチ、今日の蘊蓄は?
コーチ:じゃあ、皆さんに以前に観た月食の感想を聞いてみましょう
少年A:地球の影
少女A:奇跡だね
少女B:綺麗だね
少年C:地球の影
少年B:太陽はどこだ
少年S:太陽はどこだ
少女M:太陽はどこだ
少女SS:太陽はどこだ
コーチ:みんな、ありがとう。そのような感想を持った藤巻亮太が2012年に♬月食という曲を作ったのは有名な話ですね。
少年B:なんだ、俺たちの感想は♬月食の歌詞かよ~
おしまい
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