昨日、市販の反射望遠鏡の問題点について記しました。
今回は予告していた「眼視観察を掘り下げるように仕向ける米国のとある団体の取り組み」の前に市販の望遠鏡に対する米国人の認識をお届けします。

米国で販売されている望遠鏡も日本と変わらないのですが、私が知る限り問題となっていません。(あっ、日本でも問題になっていませんでしたね。皆さん、我慢して使われていますから、、。)
Ron-tam531g

米国で問題となっていない理由、それは多くの米国人が市販の望遠鏡に過度の期待をしていないからなのです。メーカー品であっても完璧なものは無く、不都合は自分で直してカスタマイズする!という人が私の周りにとても多かったことを記憶しています。
起業している人におおらかという一面もあるのかも知れませんね。
工具がたくさん置かれているガレージを自宅に持っている人が多いというのも、自分で対処するという精神に基づくのだと思いますし、望遠鏡の自作も日本より多いでしょう。

以下に不具合が発生した場合の対処の一例を示します。

米国駐在時にiOptronのポタ赤や別のメーカーによるドブの追尾装置を米国で購入した際、うまく動かないというトラブルがありました。メーカーに連絡すると「着払いでメーカー送りにするか?部品と修理方法の指示書を送るので自分で直すかどちらにする?」という回答がすぐに来ました。(今も生き残っている会社の真面目な対応です。)
私は内部構造を理解するいい機会なので自分で直すことを選択しましたが、そういう人が米国には多いのだと思います。

こういった、ある意味メーカーを甘やかすような対応が一部の米国の望遠鏡メーカー、販売店を経営危機に陥れました。(壊れにくい車を作った日本のメーカーに敗れた米国の自動車メーカーと似たような歩みですね。)

日本のメーカーはどうなっていくのかな??
自動車は未だに韓国や中国にやられていませんが、望遠鏡の世界は??