シベットさんのサイトで反射望遠鏡のコントラストに関する議論がありましたので、私も過去の記憶や複数のSky&Telescope誌の記事から整理してみました。 そして散乱光・迷光対策についてまとめた図がこれです。(図をクリックし拡大してご覧ください) ①~⑦の対策のうち、 ...
カテゴリ: 天文観察テクニック
天体スケッチテクニック
10年位前に私のホームページに書いた天体スケッチテクニックを紹介します。字が小さくてごめんなさい。真面目に記録を残すことを前提にしておりますので、ややとっつきにくいものになっておりますが、星の形を綺麗に描いてボカシを入れればそれっぽく見えますので、肩の力を ...
天体のスケッチとは(米国Astronomical Leagueの記事を参照して)
双望会同窓会でオリオン大星雲の観察をした後、米国オレゴン州のHoward Benich氏によるカラーのスケッチ(70cmF4のドブ使用:”Sketching the Orion Nebula atthe Telescope”等で検索すると出てきます。) を見た人が質問してきました。 「このスケッチは6時間もかけたらしい ...
天体観察に影響する知覚機能(その5)
今回は直接的な知覚機能の話ではなく、知覚機能を充分に活かすことに関するものです。
一つ目は"Relax"
例え単眼視の場合でもリラックスするために両眼をあけておくのは重要です。
それから観察用の椅子も必要(to achieve proper relaxation)。
身体を曲げたり、疲れ ...
天体観察に影響する知覚機能(その4)
今回は私が最も注目しているMicro Saccadeです。
凝視するというのはヒトにとって特別な状態(concentration on a specific object is very unnatural for the eye)ですので長く続けることができず、すぐに見ているものの周りから見えなくなってしまいます。
その状態を ...
天体観察に影響する知覚機能(その3)
今回はサッケード(Saccades)です。難しい言葉ですけど良い日本語訳が見つかりませんでした。
Saccadesとは簡単に説明すると高速な視線の移動(900°/秒)です。
眼の解像度は視線の中心から少しでも外れると急激に落ちますから眼は常にしっかり見たいところへジャンプ ...
天体観察に影響する知覚機能(その2)
認知心理学用語に知覚的盲目(Perceptual Blindness)というものがあります。
ヒトは何を見ようとしているのかよく判っていれば視覚による把握は容易ですが、あまり馴染みの無いものを見ようとするとなかなか把握し難いという傾向があります。
視覚というのは電気的刺 ...
天体観察に影響する知覚機能(その1)
最近はカメラの高感度化や画像処理用ソフトウェアの使い勝手の向上等により、誰でも気軽に天体写真が撮れるようになって来ました。
また、PCやスマホのバッテリーも強化され、星を観るエリアでは望遠鏡を覗く人よりカメラやPCのモニターを見る人の方が多くなっていることも ...
M42 トラペジウム付近の色に関する考察
ORP常連で私の友人(と私は思っている)Howard BenichがS&T誌の12月号に興味深い記事を書いていました。
それと私の経験を元にトラペジウム付近(HowardはHuygens (ハイゲンス) Regionと呼んでいる)の眼視観測時の色についての考察をします。
下の写真は私が空の明る ...
Lighting Management for Sketching
以前に日本の星屋が使うライトの多くが明る過ぎるという記事を載せました。
明るい天体をざっくり眺めるだけなら少々明るくても問題ありませんが、暗い天体のスケッチや星図を見ながらの導入には注意が必要となります。
最近、米国人のスケッチの達人(H氏)とこれに関して ...
NGC3079の凄いスケッチ
最近、100cmドブ所有のChrisと一緒に会議に出る回数が増えているのですが、それぞれの会議の冒頭で、Chrisが私とのオレゴンスターパーティでの出会いについて語るので、私も星好きの日本人として社内で有名になってきました。
さて、今回は双望会のレポートはちょっとお休み ...